ビーフストロガノフでお腹が一杯になった後は、ホテルのある中心部に帰りつつその通り道にあるイサーク大聖堂に立ち寄りました。やはり、近くで見るとかなり巨大です。逆に近づきすぎて全景の写真が撮れませんでした。
正直言って、そんなに下調べしておらず、近くを通るのでということで訪れましたが、実際中は素晴らしかったです。もし余裕があれば、ちょっと不便な立地ですが、ぜひ訪れるべき聖堂と言えるかと思います。
立地
場所はネヴァ川の近くですが、エルミタージュからは多少離れた場所で、観光スポットとしてはちょっと孤立した場所の立地です。一部のハイグレードホテルが周辺に立地していますが、そちら滞在の場合は便利かと思います。
聖イサーク大聖堂
内部
中に入ってびっくり。ペトロパブロフスクのキンキラキン、血の上の教会の青いモザイクとは違いオーソドックスです。いや、やっぱり派手ですかね。ロシア・ビサンチン様式という正十字を平面に落とした形で、中央に大ドームが配置されています。
大ドームの中心です。SPのどこからでも見えるランドマークで、外側は金色をしていますが、戦争中は標的になるため灰色に塗装し直していたということです(現在は金色に戻っています)。そして、内側も金色が多用されており立派です。
ドームは2段になっており、中心の中心には白い鳩?の彫刻が設置されているようです。その一段外側のドームはパステルカラーのフレスコ画が描かれていました。
その下は大きな窓が配置されており教会内部を照らしています。ここの柱はピンク色、さらにその下には金色の彫刻と絵画が交互に並べられております。いやー立派です。
主祭壇は他と違いちょっと分かりにくい感じもします。こちらの柱は緑や青の石が使われており色彩豊かです。
聖イサーク聖堂ということですし、中央は聖人イサクでしょう。こちらはガラスの着色かと思いますが色鮮やかです。
そして、祭壇脇もいろいろ立派です。ほとんど予習もせず来ましたが圧巻です。
展望台(大ドーム)
さて、内部を満喫して満足した後は、、、そのドームに登ってみます。大体こうしたドームは地上から50m程度はあり、エレベーターがあることはレアで階段で登ることになります。かなり人気ですので、階段で後続に迷惑をかけないようにテンポ良くいきましょう。
そして、頑張って登った後は絶景が待っています。
北東側には、エルミタージュと宮殿広場、アレクサンドルの円柱がよく見えました。
その左側には、ネヴァ川の先にペトロパブロフスク要塞のレンガの塀とペトロパヴロフスキー大聖堂の尖塔が見えました。
東方向には、血の上の教会の玉ねぎも見えます。
最後に、正面南側の広場とその先の緑色の屋根の建物はマリインスキー宮殿です。広場脇の茶色い建物はアストリアホテルです。
SPの中心部は高い建物がありませんのでここからの眺めはかなり楽しめます。午前中は天候不良でしたが、午後になっていい天気になりました。
揺れる階段
降りるのは小ドームに移動しそこから螺旋階段で降ります。その小ドームへの移動がなかなか貧弱そうな屋外の階段でスリルがあります。これは本来の聖堂としての構造物ではなく、比較的華奢な鉄骨で組まれているのでそこそこ揺れます。
そして、無事降り終わったところからは、大ドーム全体を見ることができます。ドーム外側の金色はちょっと見えないですね。
まとめ
SPには宗教施設が数多くあるため、この聖堂は、知名度、立地の点で優先度は落とされがちかと思います。私たちもランチの場所から中心部に戻るルートの通り道ということであまり勉強せずに向かいましたが、いやー、非常に素晴らしかったです。
聖十字系の四角い建物で中央には大きなドーム、大きな窓があり、内部はかなり光が取り込まれていました。金色の彫像、フレスコ画といろいろな技術が取り込まれ、柱も緑や青で色鮮やかでした。
そして、ドームに登れ、螺旋階段でそこそこ疲れますが、かなりの絶景です。特にSPは街中に高い建物がないですので、他の観光スポットもよく見渡せます。ただ、最後に心もとない鉄骨の階段がありますので、高所恐怖症の方はご注意ください。
ドームに登らずとも、十分見どころとして満足できると思います。余裕があれば訪れてみるといいかもです。その際は、近くのストロガノフステーキハウスのランチも合わせて楽しむのがいいかと思います。
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