当初から下関(の対岸)まで来ていますので1回はフグでもと思っていました。せっかくなら門司港の歴史的建造物でもある三冝楼を見学がてらと思っていましたが(2021年7月時点では)休業中のようで・・・残念です。
ということもあり最終日のディナーは下関に渡り、ちょっと観光して同じ春帆楼系列のお店で食べることにしました。前回は本店で食べましたが、今回は大丸の店舗でお手軽に済ませます。
ちょこっと下関観光
連絡船で下関に
ワーケーション最終日の業務を終えて、後は翌日からの週末で別府&由布院で観光&温泉を満喫するだけ、開放感いっぱいの中連絡船で下関に向かいます。ギリギリでしたが券売機でチケットを買って桟橋に、少しは配慮があった感じです。
連絡船には冷房の効いた室内と屋外デッキがありますがせっかくなのでデッキで。進行方向左手のゆめタワー、観覧車方面は夕方の時間帯ということもあり逆光でよく見えませんでしたが、曇りがちな梅雨時期では貴重な太陽でした。
乗船時間はたったの5分であっという間に到着です。到着間際には進行方向右手に前回滞在した春帆楼本店(中央左の山裾にある黄色い瓦屋根の建物)がよく見えました。
対岸からの門司港の街並みです。正面が門司港レトロハイマート、その右側、灯台?の後ろの建物がプレミアホテル門司港です。関門海峡は海上交通の要衝で往来する船舶が多く、この時はたまたまオレンジ色のかなり派手な船が通っていました。
唐戸周辺散策
旧下関英国領事館
ターミナルのすぐ近く、下関グランドホテルの裏手に立地します。現存する国内最古の領事館用途の建築ということです。日清戦争終結後の朝鮮半島、中国との政治経済的な重要性を考慮しここに設置したということです。夕方の時間ですので当然中にも入れませんが対岸の同時代レトロ建築の存在から当時は門司港・下関が重要な拠点だったことがよく分かります。
旧大坂屋跡地(の旧?東京第一ホテル下関)
唐戸の繁華街も散策してみましたが門司港の栄町銀天街と同じく多少衰退した感じでした。こちらは高杉晋作や伊藤博文が集まった大阪屋の跡地に建つ東京第一ホテル下関です。このホテルも閉館してしまったようでこのあとどうなるか・・・時代の流れを感じます。
再び下関グランドホテル前に戻り下関駅方面のバスにのります。10分ほどで到着です。
春帆楼茶寮 大丸下関店
2020年10月に春帆楼の本店に行っていますが、今回は、この後由布院で二日続けて懐石ということもありますし、そこまででなくてもということで下関駅前の大丸に出店しているお手軽な春帆楼茶寮にやってきました。
インテリア
店内は本店に比べてこじんまり、四人がけのテーブルが4つと、カウンター席、奥には個室がいくつかあるようでした。窓もありませんので開放感はあまりない感じです。手前のテーブル席で頂きました。
ふくづくし御膳
私(嫁)は、ふぐの唐揚げがお気に入りでそちらが含まれる「ふくづくし御膳」に。下関ではふぐは濁らずにふくと呼びますが一般的ではないのでふぐも含め統一感なく表記します。御膳ですのでコース形式ではなく、お膳でのサーブになります。
ふく刺し
お手軽コースですがそこそこ量もあります。薬味の安岡ネギと紅葉おろしは本店のと同じですね。値段はお手頃ですが品質には問題なさそうです。
ふく汁
こちらが白味噌で甘くなかなか絶品でした。本店ではコースでしたので椀として赤味噌でサイズも小さめでしたが、こちらではかなりボリューミーでふぐ料理の一品として存在感がありました。
中にはフグの身がゴロゴロと贅沢に入っています。他には白菜、春菊、キノコ類でヘルシーです。
ふく唐揚げ&ふく一夜干し
私(嫁)お気に入りの唐揚げと、一夜干しは初めてでした。唐揚げはプリプリ、弾力のある身でふぐらしさを感じられます。一夜干しは水分が飛んでプリプリ感はスポイルされるものの干したことでアミノ酸が濃縮されており味が濃く美味しいです。それぞれ特徴がありいい組み合わせです。
ふくたたきサラダ風
表面に軽く火が入れられたたたきを大量に使ったサラダです。贅沢です。
ふく炊き込みご飯
あとは、ご飯もふく炊き込みご飯となっています。ふくづくしです。
デザート
あとはりんごとオレンジでフィニッシュです。
名前に違わない結構なふくづくしっぷりでした。
茶寮ふく御膳
こちら「茶寮ふく御膳」は、全体の絵がピンボケで残っていませんした・・・
小鉢、ふく刺し、ふく汁、ふくと野菜の天麩羅、ふく炊き込みご飯、デザートという構成です。メインの天麩羅以外の各料理は基本的には先のふくづくしと同様ですが、デザートは(↓に写っていますが)わらび餅で簡略化されています。
ふくと野菜の天麩羅
ふくづくしにはない料理としては「ふくと野菜の天麩羅」ですがふくは大きめでプリプリでした。野菜はナス、かぼちゃ、ししとうと夏野菜中心でこちらも美味しいです。
ふくづくし御膳 3,850円 茶寮ふく御膳 2,530円 合計 6,380円
帰りはJRで門司駅乗換で戻りました。
まとめ
門司港滞在最後のディナーは対岸の下関で。
下関への移動は滞在していた部屋から見えていた連絡船で、ディナーの前に前回見ていない唐戸周辺をちょこっと散策しました。下関側にも門司と同年代の歴史的建造物もあり、ツインシティーの名残が見えます。一方で、幕末の頃からの繁華街としての土地利用は時代の流れを感じます。
最後のディナーは、下関駅前の大丸にある春帆楼のお手軽版「春帆楼茶寮」で御膳料理を。本店と比べるとお手頃な値段ですが、フグ自体はふんだんに使われ、薬味などは本店と共通で老舗春帆楼らしさを感じました。立地も下関駅前ということで便利ですので、ふと下関に立ち寄る際に、お手軽にご当地のふく(フグ)を試すのにもちょうどいいかと思います。
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