喧騒の街のオアシス セルリアンタワー東急ホテル, A Pan Pacific Partner Hotel

ホテルガイド
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COVID−19のパンデミックが起こった2020年3月以降、1年以上たっても未だ収束せず、GHAディスカバリーのAwardが切れてしまうということで、2021年4月現在日本で唯一Awardが使えるセルリアンタワー東急に滞在してきました。AwardはGHAの制度的には滞在が「必須(Stay Required)のもの」と「必須ではない(No Stay Required)もの」がありますが、セルリアンタワー東急ではStay Requiredのしか提供されていないということで、、、宿泊。渋谷に旅行です。

当時からGHAの仕様が変わっていますので最新はこちらを確認ください(2024.1)

セルリアンタワー東急ホテル

東急ホテルズ、セルリアンタワー東急ホテルは、関東在住の方はそれなりに知っている方は多いかと思います。東急ホテルズは東急電鉄が経営するホテルチェーンで、関東を中心に全国に50弱のホテルを展開しています。

親会社である東急は、東京南部から神奈川にかけて複数の鉄道を展開しており、ホテルの他に百貨店、都市開発、不動産、スーパーなど展開するコングロマリットです。最近では新一万円札になる渋沢栄一に由来した会社であることでも有名になりつつあります。

同社グループにとって渋谷は、横浜とを結ぶ東急東横線、相模原に抜ける田園都市線の起点であり、東急百貨店やSHIBUYA109など百貨店事業を展開しており重要な拠点です。「セルリアンタワー東急ホテル」は、そんな渋谷の地でのフラッグシップホテルとして相当気合が入った運営になっています。246沿いの40階建てのビルの高層階に位置し、(最近では渋谷にも超高層ビルが建設ラッシュですが)ここ20年位は渋谷で一番の高層建築物として渋谷を見下ろしてきました。

A Pan Pacific Partner Hotel

セルリアンタワー東急ホテルは日本ではそれなりのポジションを確立していると言えますが、如何せん日本ローカルで、海外からのインバウンドを考えた場合には、ヒルトンやシェラトンなど外資系ホテルチェーンに比べると知名度はイマイチです。そうした対策の一環としてか、シンガポールを拠点としたパンパシフィックのパートナーホテルとしてGHAディスカバリーに参加しているようです。

パンパシフィックホテルは、オーストラリア、カナダ、フィリピン、中国など環太平洋に展開するホテルチェーンですが、かつてはパンパシフィック自体が日本展開していました。今は撤退していますが、当時の「パンパシフィックホテル横浜」は、今は横浜ベイホテル東急として、東急ホテルズで引き継がれています。当時から取引関係を持っていた可能はありますね。

GHAベネフィットの徹底具合

GHAのパートナーの一方で、東急ホテルズはロイヤリティプログラムを展開していますし、iPreferにも加盟しています。 iPreferに関してはこちらを参照ください。

GHAのベネフィットがどれだけ浸透しているかはかなり不明でしたが、ラウンジにもこんなプレートが掲げられており結構徹底されていました。

GHA Discoveryのブラックティア特典は以下ですがいずれも可能でした。さらに、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトに関しては本来「可能だったら」という条件付ですが、予約した段階でメールで可能な旨明記がありあらかじめキープしてくれているようでした。

  • アーリーチェックイン:朝9時から可能。ただし、朝食の時間帯はクラブラウンジでのチェックインは不可で1階のフロント。あとは食事はチケットで、アーリーチェックインの場合は朝食時間帯でもラウンジアクセスできますが朝食は不可、ドリンクサービスは可能ということです。
  • レイトチェックアウト:夕方18時まで可能。その時間帯までラウンジアクセスは可能(アフタヌーンティー、イブニングカクテルもOK)。
  • 部屋のアップグレード:ちゃんと2ランクアップグレードされます。ただ部屋タイプが細かく分類されているのであまりアップグレードされた感じはしないのが残念です。
  • ウェルカムアメニティ:いちご、フィナンシェ、チョコレートクランチ、金平糖、外国人向け日本文化紹介本「うつくし 2020 Special Edition」と盛り沢山でした。和紙の敷紙や、飾りとしての折り紙もあって外国からのゲストは喜びそうです。私たちも喜びます。

部屋

デラックスツイン(エグゼクティブフロア)

アーリーチェックインもレイトアウトも可能そうだったのでせっかくなのでクラブルームにしてみました。アップグレードのおかげでバスルームにも大型の窓があり快適でした。

設備

ジム&プール

クラブフロアのゲストは、本来フリーアクセスですが、コロナ禍で時間の制限もあり、サウナはお休み、事前予約が必要ということで今回は使う機会がありませんでした。

ラウンジ

流石に人気のホテルで特に土-日滞在はかなりの混雑で、朝食も事前に時間指定、カクテルタイムもちょっと混み合いますね。快適な滞在を目的とする場合は土日滞在は避けた方がいいかもしれません。提供内容としては十分満足いくレベルかと思います。滞在中常に満腹でした。

レストラン

さすが東急ホテルのフラッグシップ、レストランも多彩です。この中でアワードを利用した「鉄板焼 桜」のランチと、結果的に「中国料理 陳」のメニューをルームサービスで頼みました。

鉄板焼 桜-SAKURA-

今回の滞在の目的でもあるGHAのローカルエクスペリエンスアワードを使って利用しました。カウンター10席+6席の個室1つという小規模で、価格帯はそこそこ高めという設定でどうかと思っていましたがなかなか満足できる内容でした。

ルームサービス

滞在したのは2021年4月下旬の土日で、当初は外で食べるか買うかする予定でしたが、コロナで営業時間の制限があり渋谷のお店はどこも大混雑、テイクアウトもままならない感じで、夕食の確保に失敗、、、

プランBでルームサービスで夕食としました。私(旦那)は「中国料理 szechwan restaurant 陳」の中華セット、私(嫁)はラウンジサービスで食傷気味で「そば&てんむす」の軽めのメニューとしました。

まとめ

マイルやロイヤリティープログラムに引きづられないようにしているつもりですが、期限が切れるアワードのために無駄に?東京在住でありながら東京のホテルに滞在してみました。日本では数少ない(と思われる)GHAディスカバリーの活用者として自国対象ホテルの定着具合、利用価値がどれだけのものか確認してみたかったという好奇心の影響もありました。

ベネフィットを有効にするためには、GHAのWebサイトから予約が必要で、その価格ははっきり言って高め、公式サイトや他のオンライン旅行代理店を経由しての予約の方が全然安く滞在できます。ただし、私たちにとっては、期限切れ間近のAwardがあり活用可能(15,000円相当)、また、この滞在により新たにAwardを得られる(15,000円相当)ということで、合計30,000円前後のベネフィットが見込めるということでなんとかペイできる状況でした。また、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトもあらかじめコミットされるため、最大で33時間の滞在が可能、クラブルームであれば(朝食以外の)ラウンジ利用は可能、積極的にホテルステイを楽しむ目的であれば、多少金額は高くなってもお値段以上のリターンが得られると判断しました。

私たちは、結果的には飲み物も食べ物もこれ以上いらないし、、、と夕方3時くらいにはチェックアウトしました。本来出れば最後のカクテルタイムまで可能でしたが、それがなくても十分満足いく滞在でした。特にアワードを利用した「鉄板焼 桜」のランチはかなり満足度が高い内容でした。今後、No Stay Requiredで使えるようにして欲しいところです。

ホテル自体、東急ホテルのフラッグシップの1つということで、ハード、ソフトともにレベルはかなり高め、渋谷、代官山あたりはある意味かなりゴチャついた地域ではありますが、そんな都市でゆったりできるオアシスになりうるホテルかと思います。

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