2日目の昼食は、日光で人気のある「明治の館」の系列で精進料理のレストラン堯心亭(ぎょうしんてい)にしました。年末に急遽決めたこともあり予約取れないと思いきや、、、あっさり取れました。当日も私たち含め3組でまだまだ空席がありました。やっぱり精進料理というと地味な印象があるので特にお正月は人気がないのでしょうか。私たちはたまたま輪王寺を訪れた後の訪問となりましたが、日光の精進料理は輪王寺由来でそれなりに由緒はありそうです、
ちなみに「ゆば」自体、素材が限定される精進料理のバリエーションを広げる食材ですので、ゆばが名物になっているところには精進料理も大抵あります。一般的に「ゆば」は「湯葉」と書きますが、ここ日光では引き上げ方が異なり(中央から2つ折りになる形で引き上げる)波打った形になるので「湯波」と表記するようです。
堯心亭
明治の館自体がそこそこ大規模で有名ですので目印は不要かもしれませんが、日光山内の輪王寺や東照宮宝物館の東側になります。周囲は別荘と思われる閑静な区画であり落ち着いた雰囲気です。堯心亭はその明治の館の敷地内北東の角に立地しています。
建物は数寄屋造りの立派なつくりです、お正月ですので門松がありました。
インテリア
玄関の引き戸を開けると正面になかなかバランスの良い盆栽が目に入ります。
この梵鐘を鳴らしてスタッフさんを呼ぶとのことで鳴らしてみましたがしばらく来ません、、、
ほぼ同時に4人組の別のお客さんも到着され、ワイワイした感じになっているところでスタッフさんが来て案内いただきました。
ダイニングは12畳程度の和室が二間続き+縁側といった空間でそれほど広くなく、席数も4人テーブルが6つ程といった感じでしょうか。この堯心亭は、畳の上にテーブルと椅子でした、畳直座りよりも体勢的にはこちらの方が楽です。トイレに行った際に脇を通りましたが奥には個室もあるようでした。
メニュー
事前に3,800円の「一汁一飯九菜」のコースを予約しています。まずは、冷前菜的な3品が運ばれてきます。
先付:白菜の豆乳浸し、千代口:金平ごぼう、壺:胡麻豆腐
昨日からヘビーな食事を続けて摂ってきていたため優しい味でほっこりします。特に手前の白菜の豆乳浸しは素朴な味で疲れた胃に染みます。
刺身:生引上湯波
日光のゆばは中央から2枚重ねになるように引き上げるということで波打つようです。確かに、、、また、その製法のせいか食感が強めで楽しめます。
平椀:巻揚湯波 菊菜
ここから温かい料理になります。今朝も食べた巻揚湯波、2枚重ねということが影響していると思いますがこちらもなかなか歯応えもしっかりしています。菊菜の苦みもいいアクセントです。
焼物:港揚 擬製豆腐
淡白な味が続いてきた中で、揚げた海苔と醤油の味でしっかりした濃い目の味付けです。矢生姜の甘酸っぱさとの相性もなかよいです。
煮物:海老芋 小松菜 末広れんこん
蓋を取った瞬間に閉じ込められていたゆずの香りが一気に広がります。
うーん、お正月〜の香り・・・
揚物:りんごと三ツ葉のかき揚げ、飯椀:芹かゆ、汁椀:赤出汁仕立、小皿:香の物
最後は天ぷらとご飯、味噌汁のお食事セットです。(写真に湯気も写っていますが)温かいものは温かくアツアツの状態で提供され基本に忠実で美味しく頂けました。七草粥の季節ということで、ご飯が芹のお粥だったのだと思いますが、お粥は何気にお腹がいっぱいの時にはキツかったですね。
甘味:黒胡麻汁粉
最後は、ちょっとしたお汁粉で。この位の分量で丁度いいです。
まとめ
昨日の「洋」から今朝の和洋折衷の朝食を経由して「和」の世界に。
余裕のある空間の中で優雅に日光名物の湯波を満喫できました。精進料理はなんとなく地味ですが、疲れた胃に優しく訪れたタイミングもちょうど良かったです。動物性たんぱく質なしでもそれなりにバリエーションに富んだ料理が提供できることに感心しました。
ただ、私たちはこの後トイレがあまりない山方面の散策に向かいますので、ご飯がお粥だったり全体として水分が多めのメニューだったのが気がかりでしたが、結果的に何とかなりました(普通に日光の二社一寺を観光される方はトイレは充実していますので気にしなくて大丈夫です)。
おまけ
ちなみに同じ敷地内にある西洋料理の「明治の館」ものぞいてみましたが、こちらは結構な行列でした(1階のテラスも待っている方がいっぱいです)。それに比べると精進料理はやっぱり人気ないですね、、、明治の館に来たものの行列に耐えられない位お腹が減っている方は空いている奥の精進料理にどうぞ (^ ^)
お腹が空いてる時は精進料理じゃないか・・・
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