本場のプロフを満喫した後は、サマルカンドのメイン観光スポットレギスタン広場に突入です。
レギスタン広場
レギスタン広場は、かつてからサマルカンドの中心なのでどこというのも難しいですが、オシュプロフからはレギスタン通り沿いに300m程度、5分で到着でした。
南北に通る観光者向けのタシュケント通りを過ぎて、手前の公園を広場方面に進みます。徐々に3つのメドレセが一つの広場に面した独特のレギスタン広場が見えてきます。手前のエリアは公園のようになっており、植栽もきれいにメンテされています。
正面までやってきました。おおっ〜、サマルカンドのイメージでよく見るこの独特な光景を目にして感慨もひとしおです。特にコロナで3年半海外にも行けてなかったので・・・
チケット売り場/入り口
それでは、はりきって入場します。
↑の写真で左手側に100m程度行ったところにチケットブース、そして入り口があります。入り口は自動改札のようなゲートで複数用意されていますがそこまで混雑はしていませんでした。7月は酷暑の時期で昼過ぎはあまり人気はない時間帯のようです。夕方にも再び来ましたがその時は結構混雑していました。
ウルグベク・メドレセ(Ulugʻbek Madrasasi)
広場の西側に位置するメドレセです。1420年に建設され、3つの中では一番古いです。ウルグベクは天文学者で、このイスラム神学校で、天文学を教えていたとのことです。そのため、このウルグベク・メドレセのゲート上部には、青い星がデザインされています。
そして、右手のミナレットが傾いているように見えますが、これはカメラの球面収差によるものではなく、実際傾いています。公式か非公式か不明ですが登ることもできるようで、実際私たちも守衛に誘われましたが、暑くてこの後も観光があるので辞退しました。登ってみてもいいですが、、、傾いているのはちょっと怖いですね・・・
メドレセの入り口を入ると建物はロの字型になっています。もともと学校的な用途で教室に相当する部屋と学生寮して使われていたようですが、今はお土産物屋、一部カフェになっています。
一つの部屋は博物館になっていました。白と水色のモダンな空間に天文学に関係した展示などあります。当時の書物はアラビア文字が多く、イスラム圏を感じます。
ティラカリ・メドレセ(Tillya-Kori Madrasah)
続いて、広場北側のティラカリ・メドレセに向かいます。その前に日陰でちょっと休憩。40度近い気温ですが、木陰で風が吹くと涼しく感じます。
広場の北側に1660年に作られており、正面のアーチの両側に外側に面して低層2層の小さなアーチが並び落ち着いたデザインです。2つの中で最後に作られたこともあるのか、両サイドのミナレットも小さめです。
中に入って、左手(西側)にはドームがあり、礼拝所になっています。
その礼拝所の天井、内装は、アムール廟と同様、かなりキンキラキンです。ティラカリという名称は、金箔の意味でこの礼拝所の金箔から名付けられています。
それにしても美しい、、、ただ、両側の部屋は例によりお土産物屋さんになっており、荘厳さはそれほどでもないです。ただ、シルクロードの中継都市は貿易、商業を生業としていることを考えると、これがこの街の文化とも言えるのかもしれません。
シェルドル・メドレセ(Sherdor Madrasasi)
最後に、シェルドル・メドレセです。広場東側に1636年に完成したということで、この3メドレセ構成は一気に進められた感じですね。このメドレセは、偶像崇拝が禁止されているイスラムの宗教施設ですが、ライオンと人の顔が描かれているのが特徴です。シェルドルはライオンが描かれたという意味とのことです。
ライオンというよりはトラっぽいですね。
中庭は同じくロの字型で周りに部屋が並んでいます。このメドレセには、公共的な施設は見当たらず、全部お土産物屋でした。正面のサイドにはドームがありますが、よくみると草が生えており、ツンツン頭の人の頭にも見えました。破壊してしまうので管理が大変そうです。
まとめ
サマルカンドの中心地、3つのメドレセが並ぶかつての文教エリアを見てまわりました。
そんなにゆっくり見たつもりはないですが、それでも1時間半程度はかかりました。個々の教室の雰囲気はあまり感じられませんが、それでも建物のスケール、相当数ある部屋の数から教育の最先端だったことは伺えます。日本でももともと奈良仏教のお寺などは、教育機能を担っていたということで宗教と学問のつながりは深く、そのイスラム版ということでしょう。
こうした教室の大半は、今現在お土産物屋になっていますが、それもこの地が中継貿易で繁栄した都市である流れを汲んでいるともいえ、これはこれでアリなのでしょう。私たちは旅の序盤でもありほぼスルーでしたが、記念の品を手に入れるのもいい思い出になるかもしれません。
7月初旬のこの時期の午後イチは、40度の酷暑ですので、一旦ホテルに撤収し、また夜にライトアップを見に来きます。とりあえず、サマルカンド到着を実感できました。