2022年9月現在、日本もようやく入国者数制限など緩和されつつありますが、コロナ前の状態に戻るのにはもうちょっとかかりそうです。なかなか海外に行けない状況の中、過去の海外旅行を追体験しつつ2014年の中国の旅を振り返ります。
年末年始休暇の海外旅行には憧れますがピークシーズンであり混雑と高めの値段がネックです。そんな中、中国は旧暦のカレンダーベースということもあり比較的お手頃です。2014年の年末年始は、この穴場の中国で、あまり観光で訪れることがないレア都市を訪れてみることにしました。結果的にオープンジョー&ストップオーバーをフル活用して3都市+αを周遊することになりました。
プラン
ひとえに中国と言っても広い国土に、多彩な都市がありどこに行くか迷うところです。2014年当時私たちは、上海、昆明は観光で訪問済み、北京は業務出張では訪れていましたがほとんど未開拓な状況でした。そんな中で検討したの以下のプランです。
プラン1:中国北部
黒竜江省のハルビンは、ロシアの国境にも近くロシア人が作ったヨーロッパ様式の石造の建物など、中国っぽくない要素も魅力です。ただし冬の気温は−30度にも下がるということです。ただ、この激烈な寒さをものともせず、凍った川でスケートができたり、世界3大氷祭りの1つにもなっている大規模な氷祭りが開催されます。高さ40m規模の氷の彫刻、建造物が作られるということで1度見てみたいとろです。ただ、調べてみると開催期間は1月初旬〜2月末の開催ということで年末年始は時期として若干合わず今回は除外しました。
ハルビンからは長春 → 瀋陽 → 大連まで高速鉄道で簡単に移動できますので、それら都市を合わせてのプランは、簡単な移動で特徴の異なる複数の都市を巡れ楽しめるかと思います。またいつの日か・・・
プラン2:中国南部
寒い北部に対して、暖かい南部というのも一方で魅力的です。寒い時期に暖かい場所を訪れるのは(その逆も)大好きです。雲南省の昆明は訪れているのでそれ以外とすると行きやすいのは広州、深圳ですが、香港からアプローチすることも可能ですので今回は対象外としました。
(年末の香港はイギリスの影響も受けておりピークシーズンでめちゃ高です。)
2019年11月に深センには訪れました。中心部は未来都市のようでした。
プラン3:中国西部
それではということで中国西部、4大直轄地の1つである「重慶」は、長江の中流域の都市で立体的な街並みが魅力です。近くには大足石刻という世界遺産もありバランスも良いです。周遊都市としては、隣の四川省の成都には新幹線で2時間ほどでアクセス可能です。成都といえばパンダ、また四川料理は辛い料理で有名で、本場の麻婆豆腐、火鍋なども魅力的です。自然、動物、文化とバランスが良く今回はこのプランをとることにしました。
他に西安なども検討しましたが、どうしても新疆ウイグル方面に行きたくなってしまうので今回はやめました。
訪問都市
重慶
重慶は日本ではあまり知名度はありませんが、都市圏人口 1,900万人/市人口3,000万人(2017年)のメガシティーです。人口だけで見れば何気に北京や上海よりも多いです。日本と比べると東京都が1,300万人ですので、以下に大きな人口かは分かるかと思います。一方で、内陸の都市で国際線ハブ空港もなく、外国とのつながりはあまり強くないため情報があまりないミステリアスな都市です。
地形としては、内陸部の山がちな地形で平地は少なく、私(旦那)好みの立体的な都市というのも魅力です。四川省の隣ですので食文化的には辛い料理が多くこの辺興味があるところです。(横浜中華街の「重慶飯店」 も四川料理を提供しています。)
公共交通としては地下鉄の他にモノレール(日立製)も張り巡らされており自力での移動は容易です。宿泊は当時はHHonors Goldだったこともありヒルトン重慶に、物価も安くスイートルームが1泊15,000円程度という安さでした。未知の土地でセーフティーゾーンを確保します。
大足石刻
重慶の中心部から西に100kmのところにある遺跡で、9世紀~13世紀に彫られた石刻が非常に良い状態で残っているということで世界遺産にも登録されています。ちゃんと残っているのは、人里離れた立地のためということでなかなかアクセスしにくいのですが、せっかく重慶を訪れるのであればということで頑張って日帰りでチャレンジすることにします。
成都
重慶から西に300km、四川省の省都で1,600万人の大都市です。中国の人口の多さには驚かされます、ちょっとした都市が大都市ですからね。麻婆豆腐発祥のお店がここ成都にあるということで是非とも訪れたいところです。公共交通は当時地下鉄は2本しかありませんでしたが今現在はかなり充実しているようです。
成都でのホテルは、当時はあまり選択肢はなく、外資はリッツカールトンかソフィテルでしたが、値段でソフィテルにしました。こちらも朝食込みで10,000円強と格安でした。
ジャイアントパンダ繁殖研究基地
日本でパンダが見られる場所は3ヶ所、その中で1番多くのパンダがいる和歌山のアドベンチャーワールドでも7頭ということです。パンダ自体は中国でも希少でこうした保護/繁殖活動が行われていますが、このパンダ基地では200頭いるということで規模が違います。特にパンダ好きというわけではありませんが、せっかくなので一生分見ておくことにします。他候補の楽山大仏よりも興味があるということもあります。
楽山大仏
大足と同じ石窟寺院の一つで、高さ71mの大仏が有名です。こちらも世界遺産に登録されており1度訪れたいところですが。。。成都から150km離れており1日がかりになるということと、成都では街中で三国志由来の寺院なども訪れる時間が必要ということで今回はパスすることにしました。
北京
重慶、成都を訪れるフライトは、中国東方航空と中国国際航空がありましたが、中国東方航空は同年の夏にも搭乗していましたし、ストップオーバーとして北京の方が魅力的ということで中国国際航空にしました。
北京は、観光で訪れるのは初めてで、ミーハーですが故宮博物院、天壇、そして万里の長城に訪れたいところです。重慶や成都に比べ緯度も高く寒いので完全防備で向かいます。万里の長城は都心からは多少離れているのでツアーを活用しましたが、元旦に万里の長城から初日の出を見るというキャッチーなツアーがあり速攻予約しました。
北京は広大な広さを持つ大きな都市ですが、観光スポットを意識して王府井(ワンフージン)の繁華街に立地し、故宮にも歩いてアクセスできるヒルトン王府井にしました。
まとめ
2014年の年末は、初めての本格的な年末年始海外です。とはいえ、ピークシーズンの混雑/ハイレートに正面から迎合するわけではなく、そうした影響のない中国を訪れることにしました。その分、特別感はあまりないですけどね、これは何を重視するかです。
結果的に、プランとしては、中国西部の重慶、成都と経由地として北京を訪れることにしました。重慶は謎ですが、成都、北京はそれぞれ特徴的な観光スポットもあり、バリエーション豊かなプランとなりました。私(嫁)曰く、冬の北京(−5度)には2度と行かないということですが、いつかは冬のハルビン(−30度)を計画したいと思います。
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