海外僻地トラベラーの携帯キャリア戦略 〜楽天モバイル・ahamo・LINEMO・povo比較〜

テクニック

私たちは2人揃って楽天モバイルを活用しています。楽天モバイルにしたのは、自社回線キャリアなのに基本料金が安い(980〜2,980円+税)のと、コロナ禍で通販を多用することになり楽天経済圏に囲い込まれたのも一因です。

海外ローミングにおいても70カ国において2G/月まで無料という点も魅力でした。その点でどちらかというと海外向きではないかと思っていましたが、今回の旅行で僻地においては他キャリアに比べて弱いことが分かりましたのでまとめてみました。

海外ローミング

海外ローミングといった場合、対象が2種類あるので混同しないようにしましょう。1つが音声通話・SMS(ショートメッセージ)、もう1つがデータ通信です。

音声通話回線・SMSのローミング

音声通話

最近は、通話においてもLINEやSkypeなど、音声通話回線ではなくデータ通信上に音声データを流す手段(VoIP)も増えてきているので、電話番号を用いての通話の機会はだいぶ減ってきています。ただし、公式な連絡手段としては依然として電話番号での通話が主流で、海外旅行保険などでの連絡なども音声通話回線しか対応していないケースが多いかと思います。電話(音声通話)はいざという時のライフラインであり、この手段が断たれるというのは好ましくない状態といえます。

SMS

音声通話回線が不通の場合、SMS(ショートメッセージ)も使えません。こちらは、航空会社からのフライトインフォメーションや金融機関のワンタイムパスワードなどで使われています。

航空会社からは、遅延情報やゲートチェンジなどをSMSで受け取れるケースも多いです。そうした情報がリアルタイムで受け取れるのはスムーズな旅行において非常に便利です。また、ライドシェアやAirbnbなどの本人確認/緊急連絡先において電話/SMSを使うケースも多いです。今回、アゼルバイジャンの空港でYandex Goが対応しておらず、Boltをダウンロードしてアクティベートしようと思いきや、SMSでの本人確認ができず使えませんでした。これはまあ日本で予めセットアップしていれば避けられた事案ではありますが、楽天モバイルがアゼルバイジャンでローミング対応していればリカバリーできたのは事実です。

ダイナースクラブカードは、オンライン決済時の本人確認でSMS認証があり、これが受信できないと海外でオンライン決済ができません。海外現地で急遽ベルトラで現地ツアーに申し込むなどといったケースで引っかかる可能性があります。

SMSでの通知(ANA) : ゲートチェンジ、出発時刻変更のみならず、機材変更まで通知されます。

SMSでの通知(アシアナ) : ゲートチェンジは結構気づかなかないので通知効果は大きいです。

データ通信の海外ローミング

もう1つが「データ通信」の海外ローミングです。どちらかということこちらの方が話題にされがちですね。通信容量は日本ではギガ、海外ではData/GBなどとも言われます。容量を追加するのはトップアップ(Top up)と言います。また、海外利用容量は、国内の容量をそのまま使うタイプ、別途購入が必要なケースなどがあります。楽天モバイルの2GBまで無料というのもこちらの話です。

データ通信は、アプリの利用(LINE、メッセージング、Google Mapなど)、webブラウザー、youtubeの動画閲覧などで利用されます。このデータ通信は、Wifiでも確立可能なので、ホテルや別にグローバルWifiを利用することでもカバー可能です。

旅行中でよく使うものとしては、Google Mapなどの地図情報サービス、ブラウザーでのレストランや観光スポットの検索などが利用機会として多いかと思います。(Google Mapはローカルにダウンロードしてオフラインでも使えますので、通信確立困難な場合、通信容量の節約が必要な場合には活用ください。)

Google Mapは視覚的に場所が分かるので、旅行者の強い味方です。

キャリア別海外ローミング仕様

という海外ローミング機能に対して、(主要な格安)キャリア各社の対応、仕様をまとめてみました。

音声通話・SMS

海外の使用の前に、基本情報として。。。月額基本料金からして違いがありますが基本的には通信容量に比例しています。あまり使わない人にとっては使っても使わなくても2,970円取られるahamoは相対的にコスパが悪い感じです(それでも一昔前に比べたらだいぶ安くなりましたけどね・・・)。

で、海外利用(音声通話・SMS)に関しては、対象国が楽天モバイルだけ70の国地域、それ以外は200以上の国地域という違いがあります。一般的には70以上の国地域で対応していれば十分との見方も可能ですが、僻地トラベルにおいてはこの対象国の違いは結構重要になります。今回私たちは、中央アジアにて思いっきり影響を受けこの記事を作っていますが、これが楽天モバイルの唯一かつ致命的なポイントになります。対象国内ではRakuten Linkというアプリを使うことで通話やSMSも無料になる点は他社になく素晴らしいですが・・・対象国だけ増やして欲しいところです。

データ通信

グローバルWifiでも確立できますので、オススメのPokefiを含めて比較します。

まず、LINEMO、povoは対象国が多い一方で追加でコストが必要になります。それも最低でも24時間で980円、5日2GBで2,880円などそこそこ高めですので、長期間、それなりの容量を使う場合には高額になります。

一方で、ahamo、楽天モバイルは、対象国数が限られますが、基本料金の範囲内で一定容量追加料金なしに使えます。通信容量としてはahamoが強力20GB/月まで、楽天モバイルは2GB/月で人によっては足りなくなる可能性もあります。ただ、ホテルなどではWifiもあるでしょうし、使い切っても低速では通信可能ですのでメッセージング等であれば継続利用できます。最悪容量の追加も可能です。

逆にバランスがいいのがグローバルWiFi(Pokefi)になります。対象国は170カ国でデータ通信容量は有料ですが、5GBでUSD 15(2,100円)程度と安価です。また、有効期間は2年間で、国を跨って共通で使えるというのが使い勝手がいいです。唯一の弱点になりうるのはグアム、サイパンに対応していないことです。

過去事例での対応状況

今回のシルクロードのケースを含めいくつかの僻地トラベルでの対応状況をみてみました。

2023年7月 シルクロードの旅

電話回線・SMSは、楽天モバイル以外は各国対応しています。

データ通信は、楽天、ahamoは共に、中央アジア/コーカサスの4カ国で未対応です。LINEMO、povoは対応可能ですが有料で、10日間程度の旅程となると、LINEMOで1万円程度、povoは「ワイドプラン」での対応となり6,800円/0.3GBという超絶価格でこれはいくらになるか恐ろしいです。一方で、pokefiは世界一律料金(5GB 15USD=2,100円)で全地域で対応しています。

2016年6月 アフリカ南部周遊旅

電話回線・SMSは、楽天以外は各国対応しています。楽天は、ジンバブエ、ボツワナで対応せず、結構穴が大きいです。

データ通信は、ジンバブエ、ボツワナでは、比較的対象国が多いLINEMO、povoですら未対応もしくは高額でお手軽にデータ通信する環境ではありません。そんな環境でも、pokefiは世界一律料金で対応しているのは優秀です。とはいえ、この2国は、観光スポットも限定的、リゾートステイですしホテルのWifiのみでも十分対応可能かと思います。当時はau回線の格安キャリアを使っていましたが実際不便を感じたことはありませんでした。

2014年11月 アメリカ周遊旅(予定)

電話回線・SMSは、他と同じく楽天モバイル以外はどこでも利用です。楽天モバイル弱し・・・

データ通信は、先進国も多いので各社比較的サポート対象、コロンビア、ボリビア以外は通信可能です。LINEMO、povoも安めのプランで接続できます。pokefiはここでも安定の全地域対応です。

事例から言えること

という結果を見ると、音声通話・SMSは楽天モバイルが一人負け、他はどこも十分サポートされます。

データ通信に関しては、各キャリアいずれにおいても対応は不十分です。無料でローミングできる楽天、ahamoは対象外な地域が結構多く、LINEMO、povoはサポートはするものの別料金となり相当高いです。データ通信に関しては、幅広い地域で安価に通信する手段としてはPokefiを用意するのがベストという結論です。

楽天モバイル、ahamoのデータ通信ローミング対象国の違い

基本料金の中で海外ローミングできる楽天モバイル、ahamoのそれぞれの対象国は、70カ国、82カ国という差がありますが、それは以下の地域です。

楽天モバイル対象の70カ国に加えahamoでは以下の国地域が対象
アドレス諸島、カナリア諸島、サンマリノ、スペイン領北アフリカ、ナウル、バチカン、バングラデシュ、フィジー、ブルネイ、マディラ諸島、モナコ、ラオス

バチカン、サンマリノ、モナコあたりはイタリアの電波も掴みそうですので、ほとんど差はないと言えるでしょう。クリティカルなのはラオスとかでしょうかね。ラオス、南の島のファンの方はahamoの方がハッピーでしょう。

まとめ

データ通信1台でなんとかしたい、基本料金内でカバーしたい方は、楽天モバイルもしくはahamoになるかと思います。それら2キャリアの選択ポイントは、通話・SMSのローミング地域が狭くても基本料金を抑えたい方は楽天モバイル、多少高くてもいいから、通話・SMSのローミングのカバー地域が広く、データ通信量を多く使う方はahamoになるでしょうか。

通信機器2台持ちで、データ通信はグローバルWiFiを使う場合は、携帯キャリアに求められるのは、通話SMSのローミング機能のみとなるのでLINEMO、povoも選択肢に入ってきます。

私たちはどうするか・・・

楽天モバイルを使っていますが、今回の旅行では中央アジア、コーカサスのほとんどの地域で通話SMSのローミングが効かず、ライドシェアアプリのセットアップができないなど多少実害が出ました。ただ一方で、海外ローミングの料金が基本料金に含まれているのは魅力で、僻地以外のよく行く香港や台湾などの近場旅行では先のような通話SMSもちゃんとローミングされ、グローバルWifiを使わなくてもデータローミングできるのは魅力です。

この通話SMSローミングの弱点を克服し、データ通信のローミングを同様に使えるのはahamoですが、基本料金が楽天モバイルの3倍弱になってしまうことを考えると、次の僻地トラベルまでは楽天モバイルでいいかと思っています。次回の予定も立てつつありますが、コロンビア(+ボリビア:まだ組み込むか未定)位ですのでその位であればまあ楽天モバイルのままでいいか、という判断もありえます。

その間に各社サービスの更新がなされ・・・ベストは、楽天モバイルが通話SMSのローミングに関して他社と同等の国地域をカバーしてくれることです。三木谷さん、よろしく頼む・・・

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