ホテルニューグランドの中で一番の人気レストランです。人気の理由は、カジュアルで堅苦しくなくお値段も手頃ということもありますが、やはりニューグランド発祥の料理を楽しめる点です。ただし、ランチ、ディナーの時間はかなりの混雑でなかなか入れないのが難点です。ア・ラ・カルトでは予約もできないので、空いている時間に訪れるなど戦略が必要です。
今回は、一旦15時過ぎに行ってみましたがシルバーウィークということもあり数組待ちということで16時前に再度訪れました。その時は待たずに入店できました。ということで16時前後が狙い目です。
ザ・カフェ
場所は本館の1階、山下公園側のエントランスから入り向かって左手にあります。ベーカリーも併設しており、お店の前にはパンのサンプルなども飾られておりこれを見てもカジュアルです。
インテリア
一方で店内に入るとかなり広め、床はカーペットで壁や柱はウッド調、席間も余裕があり非常に優雅です。これはかなり快適な空間です。そのせいで回転が悪いというところに影響してそうでもありますが・・・
テーブルセッティング
カフェということもありテーブルクロスではなく紙のランチョンです。ナプキンやおしぼりも使い捨てではありますが、配置に関してはかなり細かく気を遣っている感じです。
メニュー
ここにくるのは2度目ですが、やはりホテル発祥の名物料理をオーダーすることにします。名物料理3品を2人でシェアするのがちょうどいい分量です。
ナポリタン
まず一番有名なのはこのナポリタンです。グランドホテルが接収されている時代に、茹でたスパゲッティに塩・胡椒・トマトケチャップを和えた物を米兵が食べているのをベースに考案されたということです(諸説あり)。なぜナポリなのかは定かではありません。
パスタ料理は最近ではアルデンテやモチモチの生麺など洗練されてきていますが、麺は太め、コシは弱めでクラシックな感じです。トマトケチャップを使っているということですが、ベーコンやマッシュルームなどの具材も多くケチャップ感はそれほど強くありません。非常に美味しくいただけます。
シーフードドリア
そしてドリアもニューグランド発祥ということです。ナポリタンは諸説あるということですが、これはほぼ確実にニューグランド発祥のようです。
ドリアはバターライスにベシャメルソースをかけて焼いたものです。簡単に言えばグラタンのマカロニを米に置き換えたようなものです。初代料理長が、体調を崩したゲストに対して即興で作ったということですがバターもベシャメルもふんだんに使われておりその割にはヘビーです。まあ、小麦よりは米の方が消化しやすいでしょうかね。こちらも美味しくいただけます。
プリン・ア・ラ・モード
そして、こちらも有名です。プリン・ア・ラ・モードは、アメリカ人将校夫人たちを喜ばせたいと当時のパティシエが考案したメニューということです。見た目の華やかさと、アメリカ人でも満足できるボリュームを考えて作られたということで日本人にはシェアでちょうどいいくらいです。実際フルーツもクリームも2つづつありますからね。特に何も言わなくても取り分け用のお皿も用意していただけました。
非常に楽しめました。
ナポリタン 2,530円 ドリア 1,980円 プリンアラモード 1,485円 合計 5,995円(別途サービスチャージ10%)
ニューグランドホテルはJR東日本ホテルズですのでビューカードで割引があります。ビューカードをお持ちの方は活用下さい。
まとめ
再びニューグランドホテルで、ホテル発祥の名物料理を味わえました。こうしたクラシックな洋食も、最先端の洗練された料理とは違った楽しみがあります。体調が悪い時にドリアってどうなのかというのはありますが、ヘビーなデザートなどは元々それを狙っていたということで、当時の思考を追体験できる機会とも言えます。
当時から地域を代表する一流ホテルの落ち着いた空間(内装は変わっていますが)で、そうした歴史に思いを馳せながら食事をするのも旅行の醍醐味です。
今回は擬似海外旅行がテーマということで、その点でも有意義な食事でした。
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