天壇は、明朝から清朝にかけて皇帝が天に向かって祭祀を行った宗教的な施設です。世界遺産にも登録されているということで訪れました。中国といえば4大文明の1つ、今の中国も共産党一党政権で強権、かつて国家元首が神の存在を信じ、宗教に依存していたというのはあるちょっと意外です。
立地
天壇公園は、天安門から南方2km、東方300mくらいに位置します。公共交通機関でのアクセスは地下鉄5号線の天壇東門駅からすぐですのでアクセスは悪くないです。
天壇公園
だらだらしていたので到着したのは16:30でした。入場ゲートも空いているのは1つだけ、、、すでに天壇自体は入場時間をオーバー、この時間で入れるのは公園のみということでした。せっかくきたので入場してみることにしました。
天壇
入ってまっすぐな道が続きます。一応先に天壇(祈年殿)の建物が見えました。
祈年殿を目指し、しばらく進むとこんな感じの回廊になります。世界遺産施設ということで、大足石刻と同様、かなり整備されています。風が遮られる点でもありがたいです。
祈年殿
クランクを曲がり、祈年殿の麓を目指します。近づくと、別の建物(祈年門)に遮られて祈年殿が見えなくなってしまいました。
周りをチェックすると、ふと一部覗けるポイントがありました。土台は紫禁城と同じようなデザインでした。そして、天壇自体も右側にちょこっと見えました。
成貞門
進めるところを進みます。成貞門をくぐります。
皇穹宇東配殿
南側にも祈念殿と同じような建物がありました。皇穹宇東配殿という建物ということです、祈念殿は2層ですが、こちらは1層でコンパクトですね。いずれにせよこちらも入場はできませんでした。
まだまだ東側半分程度しか見ていませんが、そろそろ閉園時間も近づいてきましたので出入口に戻ります。
七星石
天に向かっての祭祀が行われた施設ということに関係してか、独特な石(岩?)を見かけました。豊年祈願堂の鎮石ということで明代に置かれ、泰山の7つの峰を意味しており石には線があり峰の形を表しているということです。このギザギザは加工されたものなのか・・・自然とするとかなり変わっています。
月
日が暮れると月が昇ってきました。天に祈った場所ということで、心なしか月が大きく、クレーターまでくっきり見えた気がします。
まとめ
午前中の紫禁城でだいぶヘロヘロでしたが、観光できるのはこの日1日、頑張って天壇公園にも向かいました。ただ、到着が16時過ぎで、天壇(祈念殿)自体には入れませんでした。天壇は早めに訪れましょう。
とはいえ、せっかくきたので天壇を含む天壇公園に入場しました。中はかなり広く、見所の密度は低めで、全部見て回るには時間がかかります。今回は、東側半分しか回れませんでした。遅めの入場では祈念殿以外もあまり見れませんのでせっかく訪れるのであればやはり早めに訪れるべきですね。
ただ、皇帝が天に祈った「天壇」という施設ということで、天にまつわる見どころが多く雰囲気としては楽しめました。紫禁城などに比べると派手さはないですが、騒がしい北京の中で落ち着ける空間ともいえます。一度訪れてみるのもいいかと思います。
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