周遊旅行では、毎日ちょこちょこ移動するとチェクイン・チェックアウトを繰り返す形で荷物も毎地に取り回す忙しないスタイルになってしまいます。そうした状況を避けるために私たちはできるだけ、移動する日とゆっくり観光・過ごす日を分け、できるだけ連泊する形にしています。この旅行でもプラハは3泊しており、次の滞在先ブダペストでは2泊します。
その分移動日はそこそこ忙しくなり、この日もブダペストへのルートの途中の都市ウィーンで5時間程度滞在し、弾丸観光を行います。そのため、早朝6:42プラハ発のレイルジェットで出発、10:52にウィーン到着です。(そして夕方16:12ウィーン発のレイルジェットで18:32にブダペストに到着です。)
したがって、Augustineの優雅な朝食はまだオープンしておらず、、、残念です。
プラハ中央駅(Praha hl.n.)
あらかじめ予約していたトランスファーで10分程度で到着です。車はチェコの自動車メーカー「シュコダ」で初めて乗りましたが非常に快適でした。
振り返ると歴史のありそうな駅舎です。窓枠や扉などはアールヌーボーっぽい感じです。
メインの入り口を入ったところはこんな感じで新旧混ざった感じのデザインですね。ここはカフェになっているようでしたがまだ朝の6時過ぎということでオープンしておらずひっそりとしていました。
この駅は地上部は国鉄(日本でいうJR)の長距離路線が発着している駅ですが、地下には地下鉄駅があります。そして地下のデザインは地上部の歴史ある雰囲気とは全く異なりビビッドな赤の柱、天井でかなり攻めています。
私たちの乗る列車はオーストリアのウィーンとチェコのプラハを結ぶ国際列車ですが、電車のチケットは、OBB(オーストリア国鉄)のWebサイトでオンラインで事前に買ってありました。eチケットで検札などもOBBのアプリのまま表示して行えるので便利です。ちなみにOBBで買う場合はユーロ建で一人当たりEUR19(2,500円程度、当時レート)でした。チェコで買う場合はチェココルナでもっと安いかもです。
2017年に乗車した際はチェコ国鉄から買いました、その時の記事はこちらを参照ください。
6:42までの間に食べられなかった朝食としてコーヒーとサンドイッチを調達します。
プラットフォーム
全ての準備を完了しプラットフォームまでやってきました。プラットフォームはかまぼこ型の大屋根で覆われていますので、冬の雪の時期でも多少は快適かもです。
しばらくすると列車が入線してきました。
レイルジェット
レイルジェットはオーストリア国鉄が開発したシステムで、ウィーンを中心に北はここチェコのプラハ、南はハンガリーのブダペスト(午後に乗る)、東はザルツブルグ経由でドイツのミュンヘンまでカバーしています。最高速度は新幹線ほど速くはないものの200km程度まで出るということですが、線路の設計速度の制約を受けプラハ-ウィーン間は4時間半かかります。距離としては350km程度ですので平均速度としては100km出てない感じですかね。
オーストリア製ということで内部も先進国の鉄道と違いはなく快適です。朝早い時間の便ということもあり、がらがらでした。対面の4人がけシートで余裕のある空間で移動できました。
4時間半の移動では基本的に穀倉地帯、途中はこんな丘陵地帯での放牧に出会すこともありました。こうした景色の移り変わりが陸路での移動の楽しみでもあります。
と思いきや、こんな丘の上の教会がある絵になる都市なども・・・
ここはブルノというチェコ第2の町(とはいえ、人口は38万人程度)で、この2年後にポーランドからウィーンに抜けるルートでここを訪れることになります。周遊型旅行の醍醐味です。
そこから1時間半程度でドナウ川を渡りいよいよハプスブルグ帝国の中心都市ウィーンが見えてきました。当時は5年ぶり2度目のウィーン再訪になります。下車の準備を始めます。
ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)
ウィーンは、リングの内側旧市街は歴史ある建物が並んでいますが、こうした公共施設は洗練されたデザインが多いです。ウィーン中央駅は、ガラスの開口部が大きく明るくきれいな駅でした。地下にコインロッカーがありますのでスーツケースを預け、半日観光に出かけます。
まとめ
この日はプラハからブダペストに向かいますが、途中ウィーンで5時間程度の途中下車観光(買い物?)、十分な滞在時間をとるために朝早くからの移動です。
プラハ中央駅は、国鉄部分はアールヌーボーっぽいデザインの一方で、地下は真っ赤で斬新な組み合わせでした。
レイルジェットはオーストリアを中心に中欧各国を結んでいますがきれいで快適です。私たちは、中欧を訪れる度に活用しているヘビロテの鉄道になっています。4カ国にまたがって路線がありますが、乗車する国により多少ルールが異なりますのでご注意下さい。ハンガリー発着の場合は紙のチケット発券が必要ですのでご注意下さい↓。
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