2度目のローマ1日観光【後編】〜旧市街:スペイン階段からサン・ピエトロ大聖堂まで〜

2015.08 中欧4カ国陸路1400km+の旅
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カルボナーラを満喫、体力も回復して、午後の部のスタート場所であるスペイン階段までバスで移動してきました。

午後の部は、ここスペイン階段から、以前も散策しまくったローマ旧市街をいろいろ巡って最終的にサンピエトロ大聖堂まで散策します。同じ場所を2度目で訪れるのは、過去の記憶を呼び起こしたり、逆に過去との違いなどを認識したり非常に楽しめます。

ルートとしては、↓の順で向かいます。パンテオンは前回は前を何度も通るものの結局入場せずに取りこぼしていますので今回はちゃんと中に入って見学します。

スペイン階段

さすがローマ有数の観光スポットかなりの人出です。階段には人は少ないですね、、、と思いきや、ゆっくりする人たちは右側の日陰のところに避難しているようです。

手前の人だかりはこの「船の噴水」です。水はなかなか綺麗です。そしてヨーロッパでは珍しく飲用可の蛇口もあります。かつて水道を張り巡らせていた当時のプライドでしょうか、ここに限らずローマでは、飲用水が手に入るポイントが何箇所かあります。あとでもう1箇所立ち寄ることになります。

トレビの泉

スペイン階段からぶらぶらと10分くらい、こちらも有名なスポットである「トレビの泉」もせっかくですので。2015年当時は絶賛工事中で、コインの投げ入れもできない状態でした。後ろ向いてコインを投げ入れると再び来れるとか、、、今回はできませんでしたが、いずれまた来ます。

トレビの泉の工事を見学している中で、ふと私(嫁)がいなくなりフローズンドリンクを買ってきています。分量的に私(旦那)の取り分はなさそうです。

しょうがないので私(旦那)も近くの商店で水をゲットです。

パンテオン

そこからしばらく旧市街の散歩を楽しみつついよいよパンテオンまでやってきました。前回は、ここの前を3回くらい通りましたが結局中に入らずじまいでした。

外見は、派手さがあまりないというか、そそられる感じではないんですよね。バシリカの形もしておらずどちらかというと石柱が並ぶギリシア建築です。と思ったら、そもそもパンテオンという言葉自体、ギリシア語で「すべての神々」という意味ということでここも当初は神殿として作られたということで納得です。建設は初代が紀元前25年、今ある2代目は、118〜128年にかけて建設されたということで(キリストの逸話活動はありますが)まだまだキリスト教が普及する時代よりも全然前ということです。

いざ!

直径40m強、高さも40m強ということで外から見るよりも大空間が広がります。そしてかなり精度高く作られています。初期の内装がここまでゴージャスだったかは不明ですが、少なくとも規模としては、こんなものを(初代は)紀元前に作っていたとは。。。さすがローマですね。

当初は全ての神々を祀る神殿だったということですが、なんかキリスト教っぽい祭壇が。。。608年ごろに教会に転用され、そのおかげで破壊を免れたということです、なるほど。

もともとは神殿ということで建物の作りの独特さ、そして教会として転用されたことで取り壊されずに残ったということがよく分かりました。外見はかなりボロさを感じます(で、入らなかったのだと思う)が、中は床の大理石も柱も天井も非常にきれいでそのギャップに驚きます。独特の建築物ですね。

ナヴォーナ広場

ようやくローマで取りこぼしていたパンテオンをキャッチアップしたのでお気に入りのナヴォーナ広場へ。

前回訪れたときは、この広場沿いのレストランで夕食を取り、料理自体は今思えば大したことがなかったけどほんとに雰囲気が最高で「すばらしいローマの記憶」として残っている場所です。その時の写真がこれ、私たちの「ローマの夜」のイメージになっています。

昼間に来ると印象はだいぶ違いますね・・・んー、情緒があんまり感じられない・・・

私たちの素晴らしいローマのひとときが「暑いローマ」の1箇所という印象で塗り替えられてしまいそうです・・・

ベルニーニの彫刻も、ただ暑い中で水遊びをしている人たちのように見えてきます。

さようなら、ナヴォーナ広場・・・

水飲み場

あとは、サンタンジェロ城の前を通ってサン・ピエトロ大聖堂へ。

で、ナヴォーナからサンタンジェロ橋に向かう小道に飲用水の補給スポットがあります。井戸水なのかどうか分かりませんが、水はかなり冷えていて暑いローマの夏に嬉しいです。ペットボトルの水がちょうど切れましたので補給させてもらいます。

サンタンジェロ城

水分補給した後は、サンタンジェロ橋越しのサンタンジェロ城の眺めです。こちらも円形の建物ということで他の都市ではあまり見ない形です。135年にハドリアヌスが自分の霊廟として建築したということで、これも他の都市ではこんな建築は作ってなかった時代です。

サン・ピエトロ大聖堂

最後はサン・ピエトロ大聖堂まで。サンタンジェロ橋を渡ったところから、このサン・ピエトロ大聖堂までは一直線で目に入ります。大きく見えますが、建物が大きすぎて、なかなか近づいてこないというのが難点です。

午後16:30過ぎ、バチカン市国に入国、サンピエトロ広場に入場です。

午後の部は2時間強の散策でした。距離や時間としては大したことないはずですが、この35度の気温でかなり体力を消耗しました。聖堂の入場はパスして、バスでテルミニに戻ります。

まとめ

ローマ1日観光午後の部は、前回も散策したローマ旧市街のスポットを巡りました。多くのスポット、そしてそのスポットをつなぐ小道にも雰囲気があり、また前回通った通りやお店など思い出しながらの散策になりました。

そして大物の中で唯一行きそびれていたパンテオンに入場しました。パンテオンは、外観とは裏腹に内部はかなりきれい、建物としては教会建築ではなく神殿で独特の雰囲気でした。

お気に入りだったナヴォーナ広場は、前回のいい印象を暑い印象で塗り替えられ若干残念ですが、これが実際ですので両方の記憶を大切にしようと思います。

全体として、他のヨーロッパの都市に比べ、時代が古い建物が多く、それゆえ独特ですが、これはいろいろな都市を見て回ってからでないと認識できない感覚かと思います。ローマの人気の理由がちょっと分かった気がしました。

空港に戻ってシャワーでさっぱりしたいと思います。

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