京都観光 〜いろいろと現代的な視点で見所満載 建仁寺〜

2020.12 Goto関西三都の旅
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志る幸で味噌汁ランチを味わったあとは、行きの飛行機の中で急遽ピンと来て行くことにした建仁寺に向かいます。宗派は意識していませんがこちらも天龍寺と同じ臨済宗です。

立地

志る幸から腹ごなしに四条大橋を渡り、祇園花見小路を下ってやってきました。距離としては700mくらいでしょうかね。四条河原町、祇園方面からは北門から入るのが近いです。

建仁寺見所

飛行機の中で調べた時に見たいと思ったのは2つ

  • 俵屋宗達 風神雷神図
  • 法堂 双龍図

でしたが行ってみて気付いたのが更に1つありありました。

  • ○△□の庭園

それ以外にも庭園も立派、襖絵も立派、別の中庭も立派と見所満載でした。今までこうした寺社にはいくつか拝観してきましたがこれほど満足度の高い寺社は珍しいです。

俵屋宗達 風神雷神図(陶板複製)

えっ、いきなり入ったところに!!!

・・・と思ったら陶板複製でした。実は今回の旅の候補として、陶板複製で世界の名画を再現した徳島の大塚国際美術館も検討していました。陶板複製というのがどういったものなのか分かっていなかったのですがなかなかの再現性ですね、金箔の上に着色したこうした紙本金地著色も再現できるんですね・・・

で、本物が展示されている大書院に向かおうとすると・・・ふと足が止まる中庭が・・・

見所1:○△□の庭園

木が一本、島は真円でその周りに波紋が、、、そして綺麗にメンテされている中に、木から落ちた白い花がきれいです。

一見で○△□までは把握しませんでしたが、奥のルートで再び覗き込むとこれが○△□の庭という案内がありました。○△□(まるさんかくしかく)という図形で表現した歴史あるお寺の庭園があるというのは何かの情報で認識はしていたのですが、それがこの中庭だとは知りませんでした。建仁寺だったんですねー。

ちなみにこの庭園の中での□は手前の水鉢、三角はちょっと見にくいですが、小石の敷き詰めた部分の奥側が斜めに段差がつけられている部分です。

○△□と言った単純な形は宇宙の根源的なものを表現するとともに、禅宗の四大思想である地(□)、水(○)、火(△)、風(実物???この落ちた花???)を表現しているということです。(それに空(くう)を加えた五大の方が知られていますかね、密教系の5色の旗タルチョなども五大の表現)

なかなかいいものを見ました。

では今度こそ大書院に・・・

見所2:俵屋宗達 風神雷神図

大書院手前の中庭は紅葉がピークに近い状態でした。再び足が止まってしまいます。紅葉は10月の宮島ではちょっと早く12月の京都はちょっと遅いと思っていましたが、この中庭の紅葉はほぼベストな感じでした。と同時に大書院の奥には黄金に輝く屏風が目に入ります。

そして時々強めの風が吹いているのか、渡り廊下、書院の中にも落葉が吹き込み風情があります。なかなか屏風に近づけません。

ようやく屏風の前に。これが風神雷神ですか〜。なかなかバランスの良い構図と躍動感です。

低反射ガラスを使っていますが、真正面からだとちょっと見にくい。陶板では色付けした部分が立体的でしたが実物は着色ですので平坦ですね。高めの重心の構図と曲線のダイナミックな竜神雷神、どう描画したのかよく分からないですがリアリティのある雲の表現が絶妙でした。

満足です。

そして振り返ると、、、\(◎o◎)/ぬわっ!!!
畳に腰を下ろして視線を合わせると、、、完璧な構図です。

雲が途切れると紅葉の赤がより鮮やかに・・・そして風が吹くと落葉が・・・
しばし見入ってしまいます・・・

方丈からの大雄苑(庭園)

クリスマスですが、方丈の縁側は直射日光が差し込みポカポカ、季節を忘れてしまうほどです。そしてあまり人がいない、、、京都を感じるのであればイマです。

大雄苑はL字型、大きい方は一方向の流れですが、小さい方は渦を巻いています。こちらも綺麗に維持されていますね。

方丈の襖絵も本来重要文化財なのですが、常設されているものはキャノンによる高精細複製のものです。それでもなかなか雰囲気はあります。この雲龍図や隣の部屋の竹林七賢図などが有名です。

見所3:法堂 双龍図

2002年に創建800年記念として法堂の天井画に双龍を描かれたということです。超広角で撮っていることもあり、そんなに大きく見えないかもしれませんが、たたみ108畳分もあるということです。

タッチがまんが日本昔ばなしみたいですね。グラデーションがきれいです。あとは超巨大にも関わらず、描画の歪み、違和感が全くないですね。デザインは今風のテクノロジーを使ったのでしょうか???

この絵の制作過程が、入り口すぐの部屋(風神雷神の陶板複製があるところ)で映像として再生されていますのでそれを見ると大きさがよく分かります。

まとめ

特に寺社仏閣にも臨済宗にも詳しいわけでもないですが、それでも屏風、襖、天井と楽しめる派手目な見所が満載でした。

また、事前情報なしでもハッとなる○△□の庭園、大書院での風神雷神を堪能した後に振り返った時に目に入る中庭の紅葉、冬にも関わらずポカポカの方丈からの枯山水庭園など、庭園周りが絶妙でした。

また、そもそも○△□という図形を取り入れることや、襖絵のキャノンによる高精細複製、2002年に新たに日本画での天井画の作成など、過去を踏襲しつつも、ただ維持するだけにとどまらず、現代の文化、テクノロジーを活用しつつ進化、再構築している部分が、現代に生きる私たちが共感しやすいのかもしれません。かなりオススメです。

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