兼六園を見学した後は、続けて隣接する金沢城跡を見学します。兼六園もなかり広かったですが金沢城跡の方がさらに広いです。足元もあまり良くないので要所は抑えつつ、あまり欲張らずに、最終的には香林坊の方に抜けるルートをとりました。
立地
元々の都市形成の中心ですので、当然、金沢の街の中心部の立地です。繁華街は、城跡を囲むように形成され、最新の美術館などもすぐ近くです。
金沢城
石川橋&石川門
私たちは今回、兼六園からアクセスしました。桂坂口からは石川橋、石川門がよく見えました。兼六園と金沢城の間は谷のようになっているので良く見えます。そして、かなり立派ですね。石垣にも屋根にも雪が積もっており、なまこ壁が目立たないほど真っ白でした。白鷺城と言われる姫路城よりもより白いかもですね・・・
石川橋を渡って門の近くまでやってきました。まだ10:00前ですが雪は綺麗に除雪されていました。観光客はまだあまりいない感じです。
門の脇にある石川櫓、非常に立派です。
これらも再建ということですが石垣は江戸城並みにかなり緻密に組まれています。屋根には氷柱できており危ないです。この氷柱も人が通る部分はちゃんと除去されているようでした。ありがたいです。
河北門
石川門から入城して見渡します。城内はかなり広いです。河北門とその右側のスロープは展望台になっているようです。まだまだ道のりは長いということで、、、これら施設はパスです。
橋爪門&続櫓
狙いはこちら、五十間長屋と橋爪門&続櫓になります。手前のお堀はかちこちに凍っています。寒冷地のお城は、冬季は堀が弱くなるので、攻め時かもしれません・・・
橋爪門&橋爪櫓のたもとまでやってきました。やはりナマコ壁が特徴の一つです。そして、レイアウトも立体的でかっこいいです。手前のアールのある橋は雪の中ではスリップ注意です。
橋爪門は二ノ丸の正門ということで、城内で最も格式が高い門とされ確かに幅も広く立派です。
頭上の氷柱にも気をつけましょう。
五十間長屋
五十間は90m程度ということですがもっとありそうな感じですね・・・非常に大きく全体を抑えるのが大変です。これは石川門側から見た五十間長屋です。
右端の菱櫓は大手門と搦手(からめて)門を見張る物見櫓、中央の五十間長屋は武器等の倉庫として使われていたということです。左端の橋爪門&続櫓は二ノ丸大手門の橋爪門を見張る物見櫓です。
五十間長屋(と続く菱櫓、橋爪櫓)の中は展示エリアになっており、金沢城跡の施設の中で唯一有料ですが、兼六園との共通チケットがあり割引が受けられます。
館内は空間として非常に広いですが、、、冬はかなーり寒いです。空調はついておらず、ところどころにストーブは置かれていますが空間全体を暖めるほどの効果はありません。また、板張りで土足厳禁ということで足元からダイレクトに冷やされます。館内のスタッフの方々はかなりきつそうです。
菱櫓
菱櫓の有名な石落としです。石垣を登ってくる敵に対してこの隙間から石を落として攻撃します。覗けるようになっていますがかなりの高さでした。
柱と梁の組み方も釘なしに強固に固定できるよう工夫されているようです。当時からかなり建築技術は発達していたようです。
なまこ壁
そして、各所で見られたなまこ壁の構造も展示されていました。なぜなまこなのかはこの下部平瓦の目地の漆喰が海の「海鼠」の形に似ていることからということです。漆喰の部分もかなり多層で手間がかかっている感じです。
窓からの眺めは、、、軒からのつららがよく見えました。広場は一面の雪景色です。
三十間長屋
五十間長屋の後は三十間長屋に行ってみます。長さとしては50m強ですね。高い位置にあるので階段を登ってアクセスします。雪かきしてくれていますが、斜面の部分は滑るので慎重に。。。
ようやく三十間長屋に到着です、こちらは入れないので外からの見学だけです。もとは軍備用の倉で千飯が貯えられていたということです。金沢城には全盛期にはこうした蔵が14程度あったということです。さすが、かなりの規模です。
玉泉院丸庭園
最後は、三十間長屋から山道を下って玉泉院丸庭園方面に抜けます。流石にこの山道は除雪されていませんでしたが、いくらか先に通った人がいたようで道の位置は分かりました。そして、歩道脇の杭にはとんがり帽子のように雪が積もっていました。
これは、、、うさぎではないな・・・お化けですかね。
ようやく玉泉院丸庭園まで降りてきました。
玉泉院丸庭園は兼六園にもまして真っ白でした。兼六園がゲストに対してのおもてなしの庭園だったのに対して、こちらは内庭の位置づけだったということです。休憩所で休もうかとも思いましたが、だいぶお昼に近い時間になってしまったので我慢してランチに向かうことにします。
まとめ
兼六園に続き金沢城跡を散策しました。双方ともにかなり広く、それぞれ軽く見た感じでしたがかなり疲れました。
金沢城の建物は、石川門、三十間長屋以外はほとんどが消失しましたが、五十間長屋、河北門など復元が進んできておりそれなりに揃ってきた感じです。天守閣がないので派手さはないですが、石垣も緻密でナマコ壁も特徴的と言えるかと思います。
今回は雪が積もっていたので逆に全体が白っぽく、ちょっとその特徴が分かりにくい状況ではありましたが、規模の大きさ、立派さはよく分かりました。再建された五十間長屋は展示施設になっていますが、冬場は寒いのでご注意ください。
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