香港は、おいしい広東料理と狭い国土に林立する高層ビル街が特徴的な都市で、東アジアで最も活気のある都市の一つです。そんな香港の玄関である香港国際空港は、乗降客数6,800万人で世界第3位、貨物取扱量は世界1位の大空港です。有数のハブ空港であり、特にキャセイパシフィック航空や香港エクスプレスなどを利用してトランジットで訪れることもあるかと思います。
日本との間には1日35便のフライトがあり日本と最もつながりの大きい空港の1つです。
ターミナル構成
適当なマップがないので自作しました。2008年にTerminal1でスタートし、今ではT1からシャトル、バスで接続する2つのコンコース(ミッドフィールドコンコース:Gate 201−230、ノースサテライトコンコース:Gate 501−510)が拡張されています、それとは別にLCC用ターミナルTerminal2(灰色)が造られましたが今現在は閉鎖中です。T1にはRegal Airport Hotelが隣接しており、外に出ることなくアクセスできます。
また、SkyPier(緑色)から、マカオ、深セン、広州などとジェットフォイル(船)が出ており、香港以外への入り口としての機能も担っています。
2016年に供用開始したミッドフィールドコンコースは天井も高く解放的です。
SkyPier(緑)は、マカオや深センとを結ぶジェットフォイルの発着場所になります。それらを利用する場合は、香港に入国せずに制限エリア内からダイレクトにアクセスすることになります。
これらの建物の間を無人シャトル(紫のライン)がつないでいます。Terminal1は大きいので、イーストホール(無人シャトルGate1-36付近)と、ウエストホール(無人シャトルGate40付近)の2箇所に止まります。
非制限エリア(薄青)にはレストランやショップの他に、空港ホテルであるリーガルエアポートホテル(オレンジ)があります。また、香港市街地に向かうエアポートエクスプレス(青のライン)と、付近にバス乗り場、タクシー乗り場があります。
エアサイド (制限エリア)
イーストホール(無人シャトルGate1-36近辺)には、多数の免税店とレストラン、フードコート、ラウンジが密集しています。
ウエストホール(無人シャトルGate 40近辺)にもお店、レストラン、ラウンジがありますが、イミグレ通過後の部分に比べると小規模です。
時間が十分あり、ショッピングや飲食を楽しみたいのであれば、イーストホールで過ごすことをお勧めします。ジェットフォイルでスカイピアに着いた場合でも、イーストホールで一旦下車することは可能です。
レストラン
正斗粥麺専家
香港で有名なワンタン麺屋さんです。Terminal1のフードコート部分にあります。このフードコートはいつも大混雑ですので先に席を確保してから買いに行くのがオススメです。
こちらが有名なワンタン麺と小豆のデザート(お汁粉みたいなの)です。埋まっちゃっていますが、麺の下にはプリプリのワンタンが4、5個入っています。
ワンタン麺 HKD 64 (950円)
紅豆沙(熱) HKD 44 (650円)
トータル HKD 108 (1,700円)
ラウンジ
ロイヤルオーキッドラウンジ Royal Orchid Lounge (ウエストホール)
名称でわかる方も多いと思いますがタイ航空の運営するラウンジで、スタアラゴールド・SFCでアクセスできます。別記事にしました。
プラザプレミアムラウンジ Plaza Premium Lounge (ウエストホール)
プライオリティパス、ダイナースクラブなどでアクセスできます。都度払いでも入場できると思います。混雑してますが意外と良いです。
バーコーナーのハイチェアしか空いていませんでしたが雰囲気がよかったです。
ホットミール各種と共にオーダー方式のヌードルコーナーもありました。
プラザプレミアムラウンジ Plaza Premium Lounge (イーストホール)
こちらは同じプラザプレミアムラウンジですが、窓がなく薄暗いので開放感がないです。ヌードルコーナーはあり、フード類は、Gate40付近のウエストホールのと同じ感じです。
カンタス航空ラウンジ (イーストホール)
大分昔に利用したためあまり記憶に残っていませんが、白を基調にオシャレな感じでした。
中華な食べ物に加えて、
洋な食べ物もありました。
ランドサイド (非制限エリア)
レストラン
何洪記粥麺専家 (Ho Hung Kee)
町中のどこかの支店はミシュランの星をとったことのあるという有名店です。さっさと街中に繰り出すか、ここでさっそくワンタン麺を食べるかいつも葛藤しています。
とある日の食べた時の事例です。
エアポートホテル
リーガルエアポートホテル
屋外に出ることなくアクセスできるのが便利です。以前乗り継ぎの都合で1泊したことがあります。中央は吹き抜けになっており結構な大型ホテルです。
客室内も余裕のある広さでした。
アクセス
エアポートエクスプレス
香港市街に向かうのに一番簡単なのはエアポートエクスプレスです。難点はバス、バス&地下鉄に比べて、若干お高いと言う点ですが、所要時間が九龍まで21分、香港島まで24分と圧倒的に短いことが最大のメリットです。また、九龍駅、香港駅からはホテルを回る無料のフリーシャトルバスがありますので、大きな荷物を持っていても最後の部分で苦労するといったこともありません。
空港に向かう際は、後述のインタウンチェックインが使えることもメリットの一つです。
複数人で乗る場合には、グループの割引チケットがあります。空港内の専用カウンターで行先と人数を告げれば、一番お得なのを出してくれますので活用ください。香港島まで片道1人HKD 115が、2人用のグループチケットだとHKD 170 (一人当たりHKD 85)にディスカウントされます。最大4人だとHKD 280 (一人当たりHKD 70)まで安くなります。1人の場合は往復割引がありますので検討ください。
ジェットフォイル (マカオ、深センほか)
空港から、マカオ、深センに乗り継いだことはありませんが、マカオ、深センからに空港に到着したことはあります。その時の流れをご紹介します。
マカオ → 香港国際空港スカイピア
深セン → 香港国際空港スカイピア
混雑回避のTIPS
香港国際空港のチェックインカウンターは混んでいることが多いです。であれば、空港でチェックインしなければいい!2つの方法をご紹介します。
インタウンチェックインの活用
エアポートエクスプレスの利用者限定となりますが、香港駅、九龍駅で、当日フライトのチェックインができます。預入荷物がある場合もそこでチェックインすることが可能です。チェックイン可能な時間が長いということもあり、空港のカウンターに比べて混雑しておらずほとんど並ばずにチェックイン可能です。混雑回避とともに、重い荷物から解放されて移動、観光ができると言うメリットもあります。
日本就航路線としては、全日空(ANA)、日本航空(JAL)、キャセイパシフィック航空、香港ドラゴン航空、香港エクスプレス、香港航空、ジェットスターアジアが対応しています。
チェックインの仕方は、基本的に空港で行うことと同じです。カウンターも同じですので戸惑うこともないかと思います。
空港でのセキュリティチェックの混雑は回避できませんので素直に並びましょう。
ジェットフォイルの活用
空港アクセスの章で流れを紹介していますが、マカオや深センなどからの香港国際空港(HKIA)ダイレクト便を使うと、フライトのチェックインをジェットフォイルのチェックインカウンターで行うことになります。預入荷物がある場合も、合わせてそこでチェックインできます(スカイピアでピックアップ不要、スルーチェックイン)。
スカイピアに到着したら、混んでないセキュリティチェックをこなし、リファンドでお小遣いをもらったら手続きは終了になりますのでまったく混雑に巻き込まれなくて済みます。
利用は限られると思いますが、もし、マカオ、深センから香港空港に来る際は、ジェットフォイルを利用するのが良いかと思います。
まとめ
香港国際空港は、世界第3位の乗降客数を誇る大規模空港です。また、この空港は、香港のみならず、マカオや深センにフェリーを使ってダイレクトにアクセス可能です。特に、それらの都市から空港に乗り付ける際は、混みがちなチェックインカウンターをスキップできること、また、セキュリティサービスフィーのHKD 120の払い戻しが得られお得感がありますので、利用できるのであればオススメです。
空港内には、レストランやラウンジ、ショッピングが充実しており、暇つぶしも十分可能です。有名なワンタン麺屋などもありますので、是非お楽しみください。
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