観光客少なめの下関長府地区半日観光 〜古江小路・長府毛利邸・功山寺〜

2020.10 秋の安芸の宮島 山陽の旅
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長府城下町は、毛利家ゆかりの地ということで、狭い範囲にいくつかの見所が集中しています。下関市街地の近代的な雰囲気と異なり、静かでクラシカルな雰囲気が楽しめます。

城下町は長府の駅からは少し離れており、国道9号線まで出てバスに乗り換える必要があります。トイレでフラフラしていたら予定していたバスの時間が後1分、バス停までダッシュです。結論としてはバスの本数は非常に多く乗り遅れていても大した待ち時間ではありませんでした。

なんとか間に合いました。SUICAなどは使えず現金払いです、メンドクサイ・・・キャッシュレス化の流れで、なんとかして欲しいところです・・・

乗車時間は5分くらいで長府城下町バス停に到着です。

ここを観光後には再び同じ路線で宿に向かうので、太川さん&蛭子さんの「バス旅」で習ったように、先に時刻表を確認しておきます。。。幹線路線で1時間に6〜10本ほどあるので、特に時間を合わせる必要はありませんでした。

城下町地区に入って行きます。長府っ子は、誇りを持ってないようです。

道端の植え込みにはてんとう虫がたくさん、のどかです。

長門國二之宮 忌宮神社

まずは忌宮神社に。創建は199年ということでかなり歴史があるようです。

といっても特に派手な背景、謂れ、建築物があるわけではなく。

ここでは、観光客から餌をもらえると学習した鳩が集まってくるだけでした。物欲しそうな目で見られても何も持ってないのよ、、、と退散します。

古江小路

神社から南側に100mほど行った古江小路は両側に立派な土壁が連なりなかなかの雰囲気でした。合戦に備えた防壁で、敵が迷って混乱するように特徴を出さないようにしているようです。

気候的にも暑くも寒くもないちょうどいい気温、しかも観光客が全然おらず穴場的な感じでした。雰囲気最高です。何をするわけでもないですけどね。

そんな立派な区画の中に、料亭?と思われる建物も。後で調べてみたところ桂月という和食料理のお店でした。ランチは意外とお手頃、いつか機会があれば行ってみたい感じです。迷っていけなかったりして・・・

長府毛利邸

古江小路から程近く長府毛利邸があります。1903年(明治36年)に長府毛利家14代の毛利元敏が建てたということです。古いというのか意外と新しいというのか、、、立派な門構えです。

正面入り口です。襖が変わっています。

「丹頂鶴と青竹図」川端玉章という当時の画家の作品ということです。裏側は同じ画家で「白い鷹と松図」という絵になっています。この襖は開けることはできませんが、開けた先は中庭に繋がっています。

その中庭は苔がきれいで、メインの庭園よりもきれいな印象でした。

玄関から向かって左手方向は書院になっており、つなげると大空間で気持ちいい感じです。南の方角を向いており、日が入り、明るさと暖かさが保たれています。当時はエアコンもないですから太陽の方向は重要でしょうね。

書院から見えるのは回遊式庭園ということですがここは降りられず回遊できません(奥の庭園は降りられ、奥の竹林など回遊できるっぽいです、実際は行ってないので詳細不明)。

庭園に全く明るいわけではないですが若干ボーボーな植栽があるような・・・

明治天皇が宿泊したという部屋がそのまま残されているということですが、明治36年にできたということですので、天皇が滞在したときは築10年以内のピカピカの状態だったということですね。

ここは書院の真裏で角部屋ではありますがそれほど広くはない部屋です。第一印象は本当にここがベストなのか?と思いましたが、結果的にやっぱりここが一番の客間ですかね。

奥には、当主、夫人、子供部屋などがありますが、当主よりも夫人の部屋の方が広かったような・・・全体的に藩主の家とはいえ若干地味な印象でした。

功山寺

毛利邸を堪能した後は、ほど近い功山寺に。1327年創建の曹洞宗のお寺で、長府毛利家の菩提寺ということです。だいぶ足も疲れてきていますが、これは入ってみたいと思えるくらい雰囲気のいい入り口ですね。

いや、なかなかきつい、、、と登っていくと、立派な山門に遭遇です。

こちらの門は2015年に修復工事が終わったということです。工事中に出くわすことが多い私たちですが、中にはこうしたベストタイミングのものに出くわすこともあります。青葉もいいですが、紅葉していたらもっと凄かったんでしょうね。

そして奥の仏殿は、禅寺の建築様式の中では日本最古で国宝に指定されているということです。

幕末には、倒幕のために高杉晋作が挙兵したのもこの功山寺ということです。

小川沿いの道

これで大体見て回ったので再び国道9号線に向かいます。たまたま通った川沿いの通りがまた雰囲気がよかったです。この小川は夏には蛍が舞うということです、夏の夜に合わせられるとより楽しめそうです・・・

下流の方は川幅が広がり川べりに降りられるようになっており、丸々とした鴨たちが日向ぼっこしています。なんとも長閑な光景です。近づいても、目は開けるものの動く気配はありません。

長州藩侍屋敷長屋

その川沿いには長州藩侍屋敷長屋があります。格式ある社寺建築ということですがそんな雰囲気はあまり感じられず。小規模ですし、ほぼ素通りになってしまいました。

まとめ

ぐるっと2時間の散策でした。平日だったこともあり、宮島、広島に比べて観光客も少なくゆっくり観光できました。10月下旬でしたが気候としては陽気、若干汗ばむくらいでした。長府毛利家の旧宅を中心に幕末当時の生活、歴史をちょこっとイメージできました。

中でも長府毛利邸は築100年ということで、古いというべきか意外と新しいというべきか、、、今まで同年代のクラシックホテルにもいくつか泊まっていることを考えると親しみ深い年代ともいえます。ただ当時の日本式家屋の作りは、現在の生活とは大きなギャップを感じました。

再び、国道9号線まで戻るとベストなタイミングでバスがやってきました。待ち時間なしで乗り込みます。しばらくすると関門橋が見えてきました。あの橋を少し過ぎたところが本日の宿になります。

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