タリオンインペリアルホテルは、日本からのツアーなどではほとんど取り扱われておらず情報がほとんどありませんが、サンクトペテルブルクでトップクラスの豪華さを誇るホテルの1つです。今は離脱してしまったようですが私たちが滞在した当時はLHW(こちら参照)にも加盟していました。床面積の広い6階建のかなり大きな建物ですが、部屋数は全体で89室、そのうち40室はスイートということで普通のタイプの部屋が49室しかなく、ロットで確保しにくいのが旅行会社の取り扱いが少ない原因でしょうか。
サンクトペテルブルク(SP)でのホテル選択
今回の旅行のメインデスティネーションであり、ここまで連日忙しく移動してきていますのでサンクトペテルブルクではゆっくりしたいところです。ロシアには2014年当時UBERもなく、タクシーも交渉制で観光客にとって移動に難がある国でした(今はUBERの他にタクシー配車アプリもあるみたいで多少改善されているのかな?)。移動は、徒歩、地下鉄、バスが中心になるため、立地は特に重視したい要素です。
そんな中で、タリオンインペリアルホテルは、ネフスキー通り沿いで、エルミタージュ美術館至近、中心部に散らばるイサーク聖堂、血の上の教会、カザン聖堂などいずれも徒歩圏で、地下鉄駅アドミラルティスカヤも徒歩5分、周囲は繁華街で買い物も容易です。他のホテルとしてには、コリンシアSP、ケンピンスキーモイカ22などを検討しましたが、総合的にタリオンがいいとの判断になりました。
立地
ということで立地は最強です。繁華街、エルミタージュ他観光施設にも近く、モイカ川沿いでもあり、地下鉄駅からも徒歩5分です。夏の宮殿とを行き来するシャトル船が発着する桟橋も徒歩圏ということで観光の拠点としてかなり優秀です。
モイカ川を挟んだ反対側にはビーフストロガノフの起源に関係するともいわれているストロガノフ宮殿があります(諸説あり)。
共用エリア
中はダンジョン
そして元宮殿ということで館内もゴージャス、かなり複雑でいい意味で無駄が多い贅沢なつくりです。チェックイン時にもらえるカードキーのケースに各階のフロアプランが記載されていますが、これを見てもほんとに迷子になるくらいに複雑です。
3階
例えば3階だとこんな感じです。①がこの建物の中心である大階段(後述)、このフロアはMICE施設と301〜306あたりはホテルを代表するスーパースイートが配されているメインフロアですが、通路は折れ曲がり、小部屋がつながり全体把握が難しいです。
4階
私たちの部屋は4階の417号室でしたが、行き止まりの奥まった部分で、外に行くためのロビーに降りるエレベーター①、レストランに行くエレベーター③ともにかなりの距離がありました。通路、ホールの至る所にソファーが置かれていますので疲れたり、迷子になっても休憩できる場所はふんだんにあります。
大階段
建物中心にある大階段がこちらです。この巨大なシャンデリア、天井の装飾などかなり立派です。元宮殿だったという名残です。
階段踊り場には巨大な絵画が、、、中央には双頭の鷲が描かれておりロシア帝国と縁がある???真偽は不明ですがなんともゴージャスです。
ユーゲントシュティールの人たち/ロビーバー
1階の大階段脇は吹き抜けになっていますがこうした人たちにより支えられています。ここは夜はバーになるようですが、私たちはお酒をあまり飲みませんのでなかなか活用できないスペースです。
アトリウム
一方で、レストランやスパなどがある建物西側には別の大きな吹き抜けがありこちらはモダンな作りです。フレームは鉄骨のトラス、天井は全面トップライトになっておりかなり明るい空間です。
エレベーター
2箇所にエレベーターがありますが、床にはホテルのロゴと曜日が記載されたマットが敷かれています。便利でありつつ、毎日交換されている証でもあり驚きです。
エレベーター前ホール/廊下
私たちが滞在した4階のエレベーターホールです。部屋数が少な一方で、至る所にソファーが置かれており、ほとんど他のゲストと会いませんので、こうしたスペースの活用を前提とするのもアリかと思います。
午後外出から戻ってきたときに、まだ部屋が掃除中でそれを待つ際にも役立ちました。掃除は2人掛かりで床のモップがけとバスルームの鏡を手作業で拭いておりかなりしっかり掃除している感じでした、それはそれだけ時間かかるよと・・・
経路には空中廊下的な箇所もありホテルというよりも美術館のようです。
部屋:Superior Room
共用スペースと同様、ゲストルームも個性的でした。全ての部屋が、間取りもバラバラ、床もフローリングの部屋があれば絨毯の部屋も、壁、天井、モールディングの仕上げもそれぞれ全く違います。ここまでバラバラでどう維持・管理しているのか… 効率は一切考慮されていない点がいかにもロシアらしいとも言えます。
部屋ごとに全部違うようですので1例として。どんな部屋になるのか楽しみである一方、当たり外れは大きいかもしれません。
Victoria Restaurant
絶品ビジネスランチ
ロシアでは平日ランチがお得です。ビジネスランチという名称で、高級レストラン、ホテルレストランにおいても手頃な値段のメニューが設定されています。到着初日に、ホテル6階のVictoria Restrantで絶品ビジネスランチをいただきました。
その他
こんなプールもあったようです。次回ですね。
(公式サイトより)
まとめ
今回の旅行のメインの目的地サンクトペテルブルク(SP)では、日本の旅行代理店ではほとんど扱われていない現地の独立系ホテル「タリオンインペリアルホテル」に滞在しました。ネフスキー通り沿い、エルミタージュ美術館至近という便利な立地で、結構な規模の建物、延床面積ですが、部屋数としては86室しかないという贅沢なホテルです。元宮殿ということであらゆる部分でかなりゴージャス、部屋のサービス、レストランのサービスも一流でした。
今回の旅行でSPはお気に入りの都市の1つとなり、再びSPに行くこともあると思いますが、その時にもまた泊まりたいと思えるホテルです。そしてその時はまたビジネスランチも再訪したいところです。いや今度は、メインレストランであるTaleon Restaurantにも行ってみるかな、というかなりのお気に入りとなりました。
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