オーストリア航空は、ドイツのルフトハンザの子会社ということもあり、短距離中心、大型機はそれほど保有していません。ラウンジから見えていたのが数少ない大型機でしたので東京行きはこれかなーと思っていたらホントにこれでした。
Boeing 777-200ERで、側面に楽譜♬が書かれている機体です。譜面を見てみると楽曲は分かりませんが3拍子ですね・・・やっぱりラウンジの3席1テーブルのレイアウトや機内食での三角形の食器などはワルツの3からきてるんじゃないかな・・・
Boeing 777-200ER
2人組のベストシートはどこか???
オーストリア航空のビジネスクラスのレイアウトはかなり変わっています。ベースはスタッガードですが、前から1−2−1、2−2−2が交互に繰り返される形です。
- ソロの方は、奇数列窓側の1人席が両側にサイドテーブルがあり占有面積が最強です。
- 逆に2人組は、中央部の2席のブロックが広さとしては窓側より広いです。
でも窓の外も見たい、、、ということで、窓側2席の中でシートピッチが広いBコンパートメント先頭の8列目窓側を指定しました。(占有面積だけをみると1列目、8列目の中央部の2席が一番です)
圧迫感があるかと思いましたが、これがなかなか個室感が高く快適でした。
特に私たちの乗ったフライトでは、このBコンパートメントの中央2席が空席だったこともありプライベート感が格別でした。そしてこのビジネスクラス最終列の利点は、横の通路が通行止めになるので(CAさん以外)誰も通らないので落ち着くというメリットもありました。
座席周りは、白黒赤の色合いで統一されおしゃれです。狙い通りシートピッチは他の列に比べて広めです。その分ちょっと画面が遠くタッチパネルで操作できない、前面に付いてるドリンクホルダも遠すぎて使えないという弱点もありますが、総じてメリットの方が大きいです。
搭乗したときにはすでに水色の枕とブランケットが置かれていました。直近の南アフリカ航空、エジプト航空ではなかったスリッパもあります!やっぱこれがあるとトイレに行くときなど楽ですね。
シート横の物入れにはアメニティが収納されていました。比較的コンパクトにまとめられています。
機内エンターテイメント
タッチパネル式で解像度もかなり高いです。
日本語対応もしており、日本の映画も何本かありました。8列目(多分1列めも)はシートピッチが広い分画面は若干遠いです。タッチパネルでの操作は出来ませんが、肘掛けのとこにリモコンがあるので大丈夫です。
機内食
ウエルカムドリンク
喉が痛い私(旦那)は水をもらいます。私(嫁)はオーストリア航空カラーのカクテルでしょうか。手前に写っているタッチパネルはシートコントローラです。液晶表示でかっこいいですが、意図せず触れてしまいベスポジが崩れてしまうことがありました。
ディナー
前年に乗ったターキッシュの機内食に非常に満足していましたが、オーストリア航空も同じケータリング会社 Do & Co が担当しています。フライングシェフが乗っており期待が高まります。私(旦那)は、午前中はホテルで死んでいましたが、あとはもう帰るだけ、ここからはフル参戦です。
フライトは17:45発ということでディナー開始は19:00位、食事の時間帯としても最適です。オーストリア航空のディナーは、前菜、スープ、メイン、デザート&チーズのコース形式です。メインは搭乗後にメニューが配られ事前にオーダーしますが、それ以外はワゴンサービスで欲しいものを欲しいだけ選択できます、この方式、お腹の調整が難しいです。
ではいきましょう!
前菜
4種類から複数選択でオーダーします。
- ブルグル(小麦をご飯みたいに炊いたもの)サラダ/ヨーグルト/松の実
- ローストビーフ/クリーミーセロリサラダ
- エビ/アボガド/ホースラディッシュ
- 鶏胸肉のフライ
メニューを見てもよく分からないものもありますが、ワゴンできますので指差しでオーダーできるのはありがたいです。欲しいものを選択すれば綺麗にお皿に盛り付けてくれます。(フライは人気ないですね。。。ワゴンは通りごとで私たちのところは最後の筈ですが山盛り残っています。)
メニューに書かれていませんでしたが、日本路線だからか日本料理のオードブルもありました。本来はメインとして日本食を選んだ人向けなのかもしれませんが、制限なく選択可能でした。
- 和の盛り合わせ ↓ 最後列の私たちの所で3段フルで余りまくってます。
- 稲庭うどん
私(嫁)の選択です。「和の盛り合わせ」ももらって前菜から盛りだくさんです。
私(旦那)の選択です。稲庭うどんが喉に優しい・・・
そしてオーストリア航空のマークの入ったお箸も用意されています。オーストリア航空が日本路線、日本人向けサービスを気にしている証拠です。
スープ
- えんどう豆のスープ
乾燥する機内でありがたいです。このタイミングでパンも配られます、数種類ありますがオーストリアということですので黒いケシの実のカイザーゼンメルと一緒にいただきます。
メインディッシュ
私(嫁)のオーダー
- 伝統的なオーストリア料理のポークフィレ/クリーミーマッシュルームソース/ホースラディッシュダンプリング/ニンジン・ズッキーニのソテー
ポークは肉厚で、焦げ目もバッチリ美味しそうです。オーストリア航空特有の三角形のお皿での盛り付けで見た目も綺麗です。実際のお味は意外と普通だったようです。
私(旦那)のオーダー
- しゃぶしゃぶ/野菜の炊き合わせ/ご飯/香の物/味噌汁
メニューではしゃぶしゃぶとなっていますが、牛肉、野菜はすでにすき焼きのような若干甘い味付けがされていました。サイドにゴマだれとポン酢ジュレが付いていますが、これらは使わず、すき焼きとして頂きました。
洋食がメイン一皿なのに対し、和食は半月盆でのサーブで、ご飯、味噌汁付きでこれだけで定食レベルのボリュームです。ここに至るまでに前菜、スープを張り切って食べてしまっておりこれにて満腹、デザートは入りません〜
牛肉もちゃんとサシが入った素材を使っておりなかなかの品質でした。日本で積んでいるのかな???お腹いっぱいですがメインディッシュはなんとか完食しました。
メインは他に以下が選べます。
- 子羊のスネ肉の蒸し焼き/セロリのピューレ/ラタトゥイユ
- うなぎの蒲焼/野菜付け合わせ/ご飯/香の物/味噌汁
洋食、和食それぞれ2種類づつ、計4種類から選べるというのはかなり豊富です。
デザート&チーズ
デザート&チーズは以下から自由に選択出来ます。
- フルーツ
- シュトゥルーデル
- ダークチョコレートバー
- ラズベリーパフェ
- チーズ各種
デザートワインも一緒に来るのがウィーンっぽいです。私(嫁)はフルーツをオーダー、私(旦那)は、当初予定ではシュトゥルーデルを食べる予定だったのですが、分量調整に失敗して食べられずです (T_T)
チーズは最初の盛り付けのままで誰も取ってない感じですね。。。他の方も飛ばしすぎちゃったのでしょうか。おいしそうです、今なら食べられます。
私(嫁)はフルーツをオーダー。
デザートのタイミングでコーヒーのサービスがあります。それも普通のアメリカーノだけではなく、カフェ文化のオーストリアらしく選択肢は10種類程度あります。
食事のメニューとともにカフェ専用のメニューが配られる拘りようです。メインの提供前後にフライングシェフがオーダーを取りに来ます。今となっては何をオーダーしたのか覚えていません、、、
こんな感じのを飲みました。
(自らの選択により)和洋折衷でしたが大変結構なディナーでした。
夜食
深夜のギャレーにはお菓子やドリンクが用意されています。ディナーがあれだけのボリュームですから不要かと思いますが、、、
さらに、寝ずに遊んでいる人向けに配給サービスがあったようです。カップケーキは何種類かあったようです。
朝食
日本到着の2時間前から朝食が提供されます。Do & Coということで、ターキッシュと同じく事前にチェックリストでオーダーします。選択肢は以下の組み合わせ、フルに選択したらかなりのボリュームです。
- オレンジジュース AND/OR フルーツスムージー
- フレッシュフルーツ AND/OR 各種ハムとチーズ
- プレーンヨーグルト AND/OR 自家製ミューズリー
- ハムとチーズのオムレツ OR スイートパンケーキ
- 焼きたてのクロワッサン AND/OR パン各種
- コーヒー・紅茶
結局、2人ともパンケーキを選択しました。
液体多め、フルーツスムージー、各種ハムとチーズ、ヨーグルト、パンケーキ、クロワッサン、コーヒーです。
まとめ
ANA特典航空券(スターアライアンス特典)で選択できるヨーロッパ-日本間フライトは複数の候補があり、そんな中であえてこのオーストリア航空を選択しましたが、座席もフルフラットで快適、機内食もターキッシュと同じDo & Coのケータリングで想定以上に充実していました。また、ウィーンのカフェサービスも結局1回しか使いませんでしたが個性的なサービスでした。
中欧の小国の航空会社ということであまり目立たずなかなか話題にも上がらない航空会社ですが、食に偏っている私たちの満足度は非常に高いです。今まで20社くらいのビジネスクラスに乗っていますが、トップ3には入るかと思います。機会があればまた乗りたいと思えるフライトでした(次は体調万全で乗りたいものです・・・)。
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