ここ3、4年ほぼ毎年香港に来ていますが秋の香港は初めてです。秋の中華圏といえば上海蟹、せっかくなので香港でリーズナブルな上海蟹を探しましたが、尖沙咀(チムサアチョイ)にあるここ滬江大飯店が一番有名なようです。夕方16時位に予約なしで訪れましたが、時間帯が時間帯ですのでガラガラ、普通に入れました。
2人とも上海蟹はまともに食べたことはありません。私(旦那)は、一度東京で食べたことがありますが、ほとんど食べるところがなく、ポジティブな印象は持っていませんでした。
滬江大飯店
尖沙咀駅から徒歩2分、間口は幅1mで非常に狭いです。扉の先は地下への階段になっておりフロア自体はそれなりに広いです。
メニュー
1回ちゃんとしたのを食べてからでないと判断できないということで、、、頼んだのはこちら、上海蟹づくしのコース一人当たりHKD 570(8,400円)です。なかなかのお値段です。
蟹粉魚翅
カニ肉とカニ味噌入りフカヒレスープからスタートです。カニ肉がそれなりに入っていますが、時折殻も入っているので注意が必要です。これを食べた時は、それほど感動していませんでしたが、結果的に3回上海蟹を食べた後考えると、サイズが非常に小さい上海蟹で、これだけの身を使うのは非常に贅沢な一品かと思います。
この色も味噌の色ですね。
蟹粉小籠湯包
カニ味噌入り小籠包です。これもこの後の姿蒸しに押されてあまり印象に残っていません。今食べればまた違った印象かもしれません。
清蒸大閘蟹
上海蟹の姿蒸しです。はやり上海蟹というとこのイメージでしょう。この時期はオスが濃厚で人気ということでオスが提供されます。
初めての上海蟹ですので解体の仕方を勉強します。おばちゃんにより速攻でバラされますが、取り除くべき部分がどこなのか後学のために勉強しておきます。
甲羅を外した時に本体側についている白いフサの部分(肺)は食べられませんのでそこは取り除きます(臓器の特性上細菌が集まりやすく、ここから悪くなるということです)。甲羅側の黄色い味噌の部分の内側にある白いの(心臓?)も取り除きます。それ以外は食べられるようです。
解体されたのがこちらです。
サイズがそれなりにないと足は食べられません。前回東京で食べた際はこのサイズはなかった印象があります。ここから食べ終わるまで30分程度かかりました。
カニ味噌はねっとり、濃厚な味わいでした、なるほど、これなら美味しいというのも分かります。
蟹粉籠仔栥飯&青炒豆苗
最後は、もち米の上にこれまたたっぷりのカニ味噌&カニ肉をのせた贅沢な一品、さっぱりとした豆苗との組み合わせもなかなかです。
薑茶湯圓
中華圏では蟹を食べると体が冷えると考えられているようで生姜シロップの胡麻餡の入った白玉的なものがデザートとして出されます。生姜が強力です。
まとめ
上海蟹はタラバやズワイといった海のカニに比べてどうしてもサイズが小さく身の量は絶対的に少ないです。特に姿蒸しで思い切り痛感するのですが、最初のスープや最後のおこわではかなり分量の身が使われておりかなり贅沢です。また、身の味自体はかなり淡白で、濃厚なミソを味わうのが上海蟹の楽しみ方なのかと思います。
私たちもほぼデビュー戦でここに行ってしまいましたので、その場ではこの贅沢さが認識できませんでした。その後2、3匹チャレンジした後振り返ってみるとこのコースの贅沢さがよく分かります。
もし私たちと同様、上海蟹デビューでここを訪れる方は、その点認識して味わうと満足度は高いかと思います。蟹ミソはネットリ、濃厚確かに美味しかったです。
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