琴平観光 こんぴら参りは参道も楽しくなんとかなる

2022.12 瀬戸内巡り
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金刀比羅宮(ことひらぐう)は、全国に約600ある金刀比羅神社、もしくは琴平神社、もしくは金比羅神社(いずれもことひらじんじゃ)の総本宮です。地名は琴平ですね。

立地

金刀比羅宮が立地する琴平山(象頭山)はもともと瀬戸内海に浮かぶ島で、そこに大物主神(おおものぬしのかみ)が行宮を造ったことを由緒とし、海の神様として、今でも親しまれているということです。

特に江戸中期から昭和初期にかけては、伊勢詣と合わせて人気のこんぴら参りして人気になりました。そうした参拝客の輸送として、今でもJR(旧讃岐鉄道:高松-琴平)と高松琴平電気鉄道(高松-琴平)が来ていますが、過去には、加えて琴平参宮鉄道(丸亀-琴平)、琴平急行電鉄(坂出-琴平)の4路線が集結していたようです。

金比羅宮参拝

金刀比羅宮の本宮までは785段の階段を登る必要があり、お参りはなかなかハードです。段数は30階建のビルを階段で登るような感じです。本宮の標高は海抜251mです。ちなみに1段目は75mということで、標高差は175m程度です。さらに奥社まで行く場合421mということで350mと倍程度の標高差になります。

今回は、本宮を目指します。

1段目(標高75m)

こちらが785段の1段目です。ここから

22段目(標高80m)

ちょっと脇道からホテルに荷物を置きに行きます。この日滞在する琴平グランドホテル桜の抄は22段目の脇道を進んだところに立地します。

20mと書かれていますが、もうちょっとあるかな・・・荷物を預け、せっかくなので木の杖を借りて出発です。

駅とホテルの送迎もありますのでそれを使う場合ここ22段目からのお参りが可能です。

113段目 一之坂鳥居(標高97m)

若干小雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、鳥居はピンクから紫のツートンでカジュアル感があります。そして、この辺りは門前町の雰囲気で両側にお店が並び華やかです。買い物は荷物を増やすので帰りとして先を急ぎます。

境内の境になる大門が見えてきました。だいぶあるなー、、、

365段目 大門 (標高143m)

大門にほぼ到着です。東京だとだいもんですが、こちらはおおもんと読むようです。近づきすぎると全体が見えません。

トータルの経路の中でもこの辺が一番傾斜が厳しい場所のようです。きついですがめげないようにしましょう。その分、振り返ると眺めは絶景です。

電信柱にある灸まんが無意識の中で頭にインプットされます。

大門を潜った先には、(この日は4店でしたが)五人百姓と呼ばれる5つの飴を売る露店があります。大昔の権利交渉によりこの5軒が境内でビジネスを認められているとのことです。行きは荷物になるので帰りに買うことにしましょう。

その先は、長いホームストレートになります。両脇には苔むした灯籠や紅葉した木々(季節による)などが綺麗です。長い階段を登ってきた後ですので、ここで呼吸を整えましょう。

431段目 神馬 月琴号(標高 177m)

そのストレートエンドには、神馬さんがいます。観光客には目もくれず柵を一生懸命齧っていました。いつか柵を崩壊させ自由になることを夢見ているのでしょうか。

今治造船奉納プロペラ

近くには、巨大な船のプロペラが奉納されています。さすが海の神様です。

瀬戸内海を航行する船舶からこんぴらさん宛の酒樽などが流され、見つけた地域の漁船などが回収し長い階段を運び奉納する習慣もあるようです。その役割を遂行する方にもご利益あるとされているとのことです。さすがにこのプロペラは落とし物ではないでしょうが・・・

477段目 金刀比羅宮 表書院(標高 179m)

ストレートエンドには、書院があります。併設したお守り授与所でもいくつかのお守りは買えるようですが、黄色のお守りは本宮の社務所でしか買えないということです。

左に曲がってしばらく進みます。段々と下界の俗の世界から神聖な雰囲気になってきました。

500段目 神椿(標高185m)

そんな階段を進んだ突き当たりには神椿という俗がありました。さっそく俗にまみれます。私たちが訪れたときには資生堂パーラーの運営でしたが今は関係は外れているようです。

休憩した後は再びお参りに戻ります。

628段目 旭社(標高214m)

なだらかな階段をしばらく登るとかなり立派な建物にたどり着きます。かつて寺社だった時に金堂として建立された建物ということです。

642段目 賢木門(標高217m)

さらに進みます。すぐにこうした門を潜ります。独特な雰囲気がありますが、唐破風と千鳥破風の棟が交錯する檜皮葺屋根の門です。

そして、これが最後の階段です。角度はこここが一番きついかもです。足元に注意しながら進みましょう。

785段 金刀比羅宮(標高251m)

ついに本宮に到着です。神椿での20分の休憩を除き、ダラダラしていたのもありますが50分位でした。

本宮があるエリアはそこそこ広めの敷地にいくつもの建物があります。神楽殿の中央に置かれているのは太鼓でしょうか?

眺め

琴平駅と麓のホテル群が望めました。奥には讃岐富士も見えました。多少曇りがちでしたがその分幻想的ともいえます。

奥宮への道

本宮のさらに先、奥宮へのルートがこちらです。ほとんどの人が本宮折り返しと思いきや行き来する人たちが多いです。すごいです。それに惑わされず、私たちはここをゴールとします。

下山

本宮でしか手に入らないしあわせさんの黄色いお守りをゲットし、足元に注意しつつ下ります。

ミッションクリアした達成感もあり景色を楽しみつつ帰還しました。下りの方が視界が開けるので次々と絶景に出会しました。

五人百姓 加美代飴

せっかくですので加美代飴を買っていました。パッケージとしては500円のが一番です。扇型の飴をハンマーで割って食べます。そのハンマーも付いています。

神の代わりのお土産ということでかみよあめという名称ということです。ハンマーで割ってみんなで土産話と合わせて食べたのでしょう。ですが、我慢できない私たちは、まずは琴平のホテルで1枚いただきます。原材料は、砂糖、水飴、柚子油ということで爽やかです。

まとめ

標高差175m、階段の段数785段というハード目の金刀比羅宮にお参りしました。階段の参道両脇にはお店、敷地内に入ると寄付石が並び、他にない特徴があり人気になるのも頷けます。

江戸時代などは、こんぴら参りとして伊勢詣と並んで人気の参拝(と称した旅行先)でした。当時は移動は歩きとせいぜい飛脚ですので、相当な時間をかけ訪れ、この目的地では、何日か滞在し、神聖なお参りと共に、門前町では俗(見せ物、歌舞伎、くじ、宴会)などを楽しんだようです。この後は私たちも俗を楽しもうと思います。

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