レギスタン広場を満喫した後は、一度ホテルにチェックインし休憩した後、ホテル近くの見所を見学に行きます。タシュケント通り北部の見どころとして、ビビハニムの名前を冠したモスクと廟、サマルカンドで一番大きな市場が近接したエリアがあります。
ビビハニムは、ティムールの第一婦人のことです。モスクは、当時最大級の大規模なモスクで、もとはサマルカンド金曜モスクと呼ばれていましたが、いつからかビビハニム・モスクと呼ばれるようになったようです。ビビハニム廟はビビハニムのお墓ですね。タシュケントでは市場にも立ち寄れていませんので、隣の市場もちゃらっと見てまわりたいと思います。
↑ このエリアを北側から望む。左のドームがビビハニム廟、中央から右にかけての大きな建物群がビビハニム・モスク、その手前がシヨブバザールです。
ビビハニム・モスク
表門
表門のアーチも広角じゃないと全体が入らない位大きいです。これらの建築物は修復済みということですが、一部タイルがない部分やひび割れもありすでに建物の劣化も目立ちます。
オリジナルは1399年から建築が開始され5年の速さで竣工しました。ティムールの指示により、他にない大規模モスクとして作られたということです。高さは35m(ビルで9階建くらい)ということです。
アーチの部分もかなり劣化が目立ちます。タイルの色褪せはないと思うのでこれは汚れもあるでしょうかね。
中庭
中に入ると、正面に大モスク、左右に小モスクが配置されています。敷地面積も広く、サッカーコートよりも広いということです。確かに、中庭の芝生エリアも広大です。
中庭中央には大理石による大規模なクルアーン(聖典)のスタンドがあります。後ろの人との比較からもわかる通り、聖典のサイズも半端なくでかいです。
大モスク
正面の大モスクです。こちらは入り口のアーチよりもさらに大きく高さは40m(ビルで10階建の高さ)です。モスクのどの部分かは明確ではありませんが、5年という短期間での建築だったため礼拝中にレンガの落下が相次ぎ死者も出るなどし、次第に礼拝者が減少、荒廃が進んだようです。ティムール自体も完成1年後に死去したこともあり、アップデートは進まず、あまり使われなくなったようです。
ティムールさん肝入りでの建築でしたがさぞかし残念だったでしょう。今ある建築は、ソ連時代に再建された建物です。(ですが、こちらも中を見ると結構怖い感じです。大モスクは入れないようになっていました。)
小モスク
両サイドには小モスクが再建されています。その周りにも建物があったようですがそれらは復元されておらず基礎が残っている状態です。小モスクは入れるようになっており、これらは内側もタイルが貼られ安全性に問題ないようです。
という、経緯があり、実際にモスクとして利用された期間は非常に限定的で、今は史跡としての扱いのようです。とはいえ、当時の王様の権力の象徴であり、メドレセを含む他のイスラム建築と合わせて世界遺産の構成要素に登録されています。一度訪れてみる価値はあるかと思います。
ビビハニム廟
ビビハニム・モスクの通りを挟んだ対面にビビハニム廟があります。こちらその名の通り王様の妃ビビハニムのお墓です。建築としてはちょっと見どころに欠ける一方で、入場料(250円位)が必要なこともあり、入場はパスしました ^ – ^
シヨブバザール
ビビハニム・モスクの隣には、シヨブバザールがあります。モスクは、荒廃しちゃいましたが、こちらは、当時からと同じ賑わいがあるということです。
ゲートを入ったところの建物は、香辛料エリアになっています。かなり大きな建物で、似たようなものを売っているのでこの辺はそれほど賑わってはなかったですかね。
そこから一段、坂を降りたエリアです。こちらはお土産物や、陶磁器などですかね。こちらも広いですがそれほどでしょうかね。
さらに下に降りたところは、野菜、果物などの食品エリアです。こちらは結構人がいました。やはり、地元の人が集まるのは、日本でもスーパーマーケットであるように、食品関係が多いのは納得です。
さらに隣接して、Shodiyona Shopping Centerなどもありますが、こちらは衣類、日用品などのお店が密集しています。こちらも結構賑わっていました。ただ、観光客は買うものは特にないですかね・・・
まとめ
サマルカンド滞在は、27時間程度ということで、観光が続きます。ちょこっとホテルで休憩した後は、ホテル近くのビビハニム・モスク、ビビハニム廟(外からだけ)、シヨブバザールを見てまわります。最初は秒の中も行く予定でしたが、午前中からティムール廟、レギスタン広場のメドレセなども回ってきており歴史的建造物はもうお腹いっぱい、それほど派手さもないので外からだけでスキップしました。
ビビハニム・モスクは、当時最大規模という特徴がありましたが、急いで作ったため、品質がイマイチで、荒廃した経緯があったということです。復元も外観中心で、ティムール廟、レギスタン広場のメドレセに比べるとイマイチですね。大きさは、1400年当時としては確かに大きいのでしょうが、今は、これなど見てきているとそれも感じにくいところです。
市場も規模は大きいですが、香辛料など以外は扱っているものは特にめぼしいものはないです。ふらっと見て回る程度でいいかもです。プロフの飲食店などもあるようですが、私たちは昼がプロフだったこともあるので、ディナーは近くのチャイハネに向かいます。