旅の印象を左右する重要要素 ホテルの選び方

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(上:シェファードホテル@カイロ、、、の廃墟)

旅行の中で、フライトとともに旅行のスタイル、一方でコストに占める割合が大きい要素がホテルです。選び方はスタイルにより異なり、観光で外出しがちなので泊まれればいいと考える人もいれば、異国の地での安息の場所にしたいと考える人もいるでしょうし、交流の場ととらえ敢えてドミトリーを選ぶ人もいるでしょう。また、ホテルは滞在の中心となることから立地により移動や観光の利便性に影響します。選び方はいろいろあると思いますが、選択の仕方により旅の快適性、味付けに影響する重要な要素です。

ホテルの選択目的を明確に

旅のスタイルという意味では、私たちは多少の出費を許容した上で、訪問先の雰囲気を感じる滞在や快適性を望むスタイルです。移動が多いプランを作ることが多く滞在期間が短い都市では駅、観光地への利便性を優先するケースもあります。多少ラグジュアリ路線を基本スタンスに柔軟に選択しています。

ホテルの選択が難しいのは、ホテル自体の特性とともに泊まる部屋の選択により、印象や狙いの達成に影響を受ける所です。例えば、眺望を期待して選択する場合飲食に難がある都市でのラウンジアクセスの有無などは旅行全体での満足度に影響します。

ホテルの目的・期待すること

  • なれない場所でのセーフティーゾーン
  • 部屋からの眺望
  • 周囲の物価の高さでのラウンジアクセス
  • バックグラウンド・観光施設としてのホテル
  • HHonorsやBonvoyなどロイヤリティープログラムのベネフィット
  • 値段の安さ など

難しいのは、部屋の指定は、ある程度の分類(スタンダード、スーペリア、スイート、XXXビューなど)の指定は予約時にできる所が多いですが、具体的な部屋指定までできないため、不確定要素を完全に排除することは出来ないことです。結果的に不確定要素を排除できなかった場合、会員ベネフィットのアップグレードなど期待した形にならなかったケースを予め意識しておくことも納得感には影響します。ヒルトンでは、オンラインチェックイン時にホテルの部屋まで自分で指定出来るので、どうしてもこだわりがある場合はそうしたホテルを選択したり、リクエストを出しておくのも手です。

ホテル選びのケーススタディ

2019年6月 ケープタウン

ケープタウン では前回良かったマウントネルソンに当初予約するものの、今回の滞在は日曜日で、町中のレストランだけでなくマウントネルソンのホテルダイニングも休みとのこと。

→ 一方で、テーブルベイホテルが立地する湾岸の再開発エリアV&Aウォーターフロントは、安全な区画であるとともに、休まず営業するお店も多数とのこと。日曜を含む2泊という短い滞在ですので日数を無駄にせずに観光すべく、テーブルベイホテルに。

→ 今回は、テーブルマウンテン登山リベンジがテーマですので、部屋からテーブルマウンテンを望めるマウンテンビュールームを予約

→ 名前に違わずテーブルマウンテンが正面に見えました。

テーブルマウンテンビュー!

V&Aウォーターフロントは朝でも散歩できる安全地帯でした。

2016年6月 ビクトリアフォールズ

日本からパリ経由のヨハネスブルグで10時間の長距離フライト2本+ヨハネスブルグからの短距離フライト後の2泊滞在。午後着、出発日は昼頃出発。タフな移動後なので観光は滝のみの予定で比較的ゆっくり、ある程度落ち着けそうなホテルに滞在したいところです。候補は、滝の水煙が望めるVictoria Falls Hotelと野生動物が見えるかもしれないVictoria Falls Safari Lodge。

→ 宿泊費がそれぞれ一番安い部屋で40,000円弱と20,000円で悩ましいが、サファリはこの後チョベで堪能するので滝を重視し、庭から滝が望めるVictoria Falls Hotelを選択。LHW(Leading hotels of the world)のメンバーホテルであることは品質が期待でき、イギリス植民地時代からの100年を超える歴史も魅力

敷地は余裕があり部屋からは滝が見れなくても圧迫感はなさそうなので一番下のクラスSuperiorで予約。優雅なホテルを満喫するために夕食もホテルのメインダイニングのコースを予約。(訪れる前では物価感覚が分からないけど、写真で見た感じでは、宿泊費に比べればUSD40程度のなので比較的リーズナブルな印象でした)

→ 滝は見れないが前建てのない部屋で結果オーライ。食事も結果的に朝昼晩とここでとったが満足な内容でホテルを満喫した滞在となりました。

早朝のビクトリアフォールズ越しの日の出を庭から望む

雰囲気のあるクラシカルな部屋

中庭からコロニアルの雰囲気を合わせ持つラウンジエリア越しの庭ビュー

メインダイニングでのディナー

オープンエアーの肌寒さが心地よい朝食

2015年8月 ブダペスト

プラハからウイーン経由で夕方到着後2泊滞在。出発日は早朝出発のため活動できるのは実質1日強。観光に便利な場所希望で、カレル橋のたもとのFour Seasons、市街地中心のLe Meridien、Budaの丘の上のHilton。

→ 到着日にマーチャーシュ教会(Hiltonの隣)のコンサート予約済み&滞在期間が短いので部屋からもBudapestを満喫したいということで眺望が期待できるHiltonを選択

→ 部屋の選択は、物価が安く食べたいものも決まっていたためラウンジアクセスは不要。部屋にもほとんどいないと思うのでスイートである必要もなし。眺望は必須のためDanube View Roomを予約

→ Hhonors GoldでExecutive Danubeにアップグレード(ありがとうヒルトン!)

ヒルトンブダペストはマーチャーシュ教会の隣、徒歩1分の好立地

部屋はオーソドックスですが、、、

眺めは狙い通りの絶景。ドナウ川越しの国会議事堂と朝日がのぞめました。

2014年8月 サンクトペテルブルグ

上海1泊、リガ2泊からタリンを経由し船泊&ヘルシンキで1泊後にサンクトペテルブルグで3泊。ここまで忙しく動き回って来るのでサンクトではゆったり滞在したい。観光資源の集中するネフスキー通り近辺を希望。候補は、世界遺産構成要素にも指定されているBelmond Grand Hotel Europe、他にCorinthia、Kempinski Moika 22など。Belmondはやはり高い(30,000円)。Corintia、Kempinskiは比較的リーズナブル(20,000円強)であるが、建物がロの字型で隣接の建物と壁を共有しているので窮屈そう(その分静かでしょうが)。Taleonは3方を通りに面しておりその点眺望がありそう。日本語の情報がほとんどないがWebサイトから判断すると多分大丈夫でしょう、というか凄そう。

Superior Roomを予約。朝食付きのリーズナブルプランはなかなか見付からずRoom Only Planで。

→ 第1希望のMoika川沿いではなかったが第2希望のネフスキー通り沿いの部屋。窓が3つある明るい部屋でソファーセットもあり大満足。

元宮殿ということで、中は凄まじくゴージャスです。ホテルを頑張って支えてくれている人たちがいました。

元宮殿の名残?立派な大階段&シャンデリアも圧巻です。

一方で大胆にリノベーションした明るいトップライト&大きな吹き抜けなどもあり

アサインされた部屋は窓が3つあるワイドスパンの部屋。Superior Roomのカテゴリでありながらソファーセットもあり一般的な基準ではJunior Suiteレベル、3日間ゆったりと過ごせました。

まとめ

旅行の中で、旅の印象に大きく関わる要素の一つがホテルになりますが、その選択は何気に難しいです。ホテルチェーンで選ぶのは容易で、頻繁に使えばそれなりのベネフィットが得られることも多いですが、特に運営会社が同じ場合は、どこに行っても同じ感じ味気なさを感じることもままあります。ばらつきのないことは、それが良さとも捉えられるかもしれませんが・・・

ホテルの選択にもこだわってみると、ただ寝るだけの(とはいえ1日のうち8時間程度は滞在することになる)時間も異国情緒を感じる時間に早変わり、また、観光のしやすさ、時間の有効活用につなげることも可能です。

ロイヤリティーのベネフィットも、ローカルホテルの個性も両方譲れないというわがままなあなたには、こんなプログラムもありますのでいかがでしょうか・・・

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