オープントップバスで北仲橋に降ろされた後は、散策しながらディナーにむけて大桟橋に向かいます。
汽車道
桜木町の駅とワールドポーターズ方面(さらには、その先の赤レンガ倉庫)を徒歩で行き来するのに便利なルートです。もともと新港と桜木町を結ぶ貨物輸送の線路跡ではありますが、明治期の産業遺産の1つとなっています。日本の鉄道の発祥としては横浜(現桜木町)-新橋間が有名ですがそのルートではないです。
とはいえ、歩行者専用で水辺のルートは気持ちがいいです。
断続的に赤レンガ倉庫まで続いています。ふと振り返ると、正面の建物は変わった形だとは思っていましたが、かつての汽車道を跨ぐデザインになっていたんですね。。。初めて気づきました。
赤レンガ倉庫
もともとは保税倉庫ですが今では主要な観光スポット/イベントスポットの1つになっています。2つの建物で3階建、造られた当時はかなり大規模な建物だったかと思います。
内部は飲食店、物販のテナントが連なっています。鉄のトラスでできた柱や梁、煉瓦の壁など当時の雰囲気が残っています。そんなに劣化は感じませんが、2022年7月現在は修繕工事のため今冬まで休館中です。
赤レンガ倉庫の海側、赤レンガパークからはこれから向かう大桟橋と停泊している飛鳥IIがよく見えました。
大桟橋まで直線距離ではかなり近いところまで来ましたが、移動としては一旦象の鼻パークまで戻ってぐるっと回る必要があります。非常に面倒ですが、西日のシルエットが綺麗で癒されました。左側の大きな建物は神奈川県警です。
大桟橋
大桟橋は、もともとペリーが来て横浜が開港した当時の桟橋に由来します。若干位置とサイズは違い、当時の桟橋は象の鼻パークあたりにあったようです。写真正面手前あたりは当時の荷上げ場ですが現在は小型船の船溜まりになっています。
奥の飛鳥IIの反対側にはにっぽん丸が停泊していました。日本を代表する客船が共に見られるのはコロナ禍ゆえとも言えます。ここまで来ればもうすぐと思いきや入り口まではまだありました。
桟橋内部
桟橋自体非常に大きく長さは500m以上あり内部も大空間です。広いだけではなく中央に柱がない凝った作りでした。大桟橋は客船ターミナルとして国際船の発着のためのCIQ施設のほかに、カフェ、レストラン、イベント会場などがあります。床面は木材のフローリングで温かみがあります。
そして私たちが訪れた1番の目的は先端部分にあるレストラン Subzeroでしたがまだちょっと時間があるので他を見て回ります。
Subzero
初のイタリアンのテイスティングメニューのレストランで楽しめました。入り口はブルーのライトでこれまた個性的でした。
デッキ
この桟橋は屋上に出られます。そしてその広いデッキもフローリングで気持ちがいいです。内部の天井が平らではないのと関連してか屋上も微妙な傾斜で入り組んでいます。また、一部は芝生となっており環境面にも配慮されています。今でこそ珍しくありませんが、2002年に造られた施設としてはかなり斬新だったかと思います。
桟橋西側は飛鳥II越しにみなとみらいの構想ビル群に沈む夕日が綺麗でした。
反対側は、氷川丸と山下公園の先に滞在したニューグランド、修繕工事中のポートタワーが望めます。氷川丸の背後の丘が前日訪れた港の見える丘公園になります。
さらに海側にはオープントップバスで往来したベイブリッジが望めます。横浜一望です。
ディナーの後、再びあがってくると、客船はライトアップされ、朧月となかなかの雰囲気でした。
まとめ
二日目の夕方以降は、大桟橋のレストランSubzeroでのディナーに向けて、汽車道〜赤レンガ倉庫〜大桟橋と散策しました。
ワールドポーターズ、コスモワールドなどの新港エリアに徒歩で向かうのに汽車道は非常に便利です。最近はロープウェイも出来ましたが、運河の中の歩行者専用の汽車道をぶらぶら歩いて行くのもおすすめです。
赤レンガ倉庫は、もともと保税倉庫をリノベーションしたスポットでショッピング、レストラン、イベント会場になっています。2022年冬まで工事中ですのでご注意ください。
大桟橋は、ウッドデッキになっている屋上の雰囲気と、そこからの眺めが横浜の主要なエリアを一望できオススメです。客船ターミナルとしての利用する機会はかなりレアかと思いますが、東海汽船のサルビア丸が土日の夕方に限りここを経由するので東京への移動手段として活用するのも一案かと思います。
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